天気雨と異世界
昨日、天気雨にあいました。
晴天、というわけではなかったけど、陽が射していて雲は雨雲ではありませんでしたから。
その正体には、ふたつあるとか。ひとつには遥か遠いところで降った雨粒が上空の強い風に流されてくるもの、もうひとつは雨を降らせた雲が雨粒が地上に達する前に消えてしまうものなのだそうです。
別名に「日照雨」、雲がないのに雨粒が落ちる様子を涙に例えて「天泣」「涙雨」とも呼びますね。・・・「涙雨」は、天気雨のことだけでなく、心情を表すシチュエーションでも使われますけれど。
晴れているのに雨、騙されるようだから「狐の嫁入り」と呼ばれるのでしょうか。狐、はわかるけど、なぜ嫁入り?
外国にも、狐や鼠、熊に虎・・・動物の結婚と天気雨を結びつける俗信があるようです。
天気雨の直後には虹が出ることが多いですから、その晴れやかな様子からなのでしょうか。
不思議な感じがして、天気雨は好きです。なにか、異世界を垣間見る感じがして。
そして、天気雨といえば、ユーミンの歌にありますね。気に入っていました。
ひとつ、恥ずかしい話をしちゃうと、その頃淡い恋をしていて、相手との距離をもどかしいような、楽しむようなそんな時期で、「天気雨」・・・♪まるで私の恋を注意深くかわすように・・という部分で、「私のテーマ曲だ!」と思ったりしていました。
はっきりしないこと、またはっきりしないこその切なさと楽しさとを、歌ったものなのでしょうか。私は、そんなふうに感じていました。
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