fukoちゃん
付き合いはもう20年近くになる友人と、2年ぶりに会って、カラオケ♪してきました。5歳以上も年下ですが、初めて会ったときから彼女には私が甘える関係性で、今回も、本当に久しぶりでしたがいきなり電話をして、「fukoちゃん!歌いたい!」と訴え、今日をセッティングしてくれたのでした。
彼女と初めて会ったのは、この土地に越してきて1歳と少しの長男と毎日出かける公園でした。誰も知る人がない環境で、早くママ友ができないかな、と思っていたのです。そのときそこでは、3歳くらいの女の子のママを中心に一大グループが形成されていて、砂場の周りに座って何やら楽しげにコミュニケーションが図られているようでした。女の子たちはお砂場でのおままごとが大好きで、その女の子たちと遊びたい男の子たちもママたちの目の届くところで遊んでくれるようなのでした。
ところが、うちの子は好奇心旺盛といえば少しは聞こえがいいけれども、とにかく本当にじっとしていなくて、彼を追い掛け回さなければならない私は、砂場のコミュニティに参加できませんでした。初夏のある日には、滑るからサンダルを脱がせてから水遊びのできる噴水へ入れようと思った私を押しのけ、振り払い、遂には縁石で額をぱっくり割って(!!)親子ともども血だらけになりながらママチャリで整形外科へ駆け込む、という大騒動を起こし、思い切りやんちゃなアム君と思い切り振り回されているアム君ママというレッテルが張られてしまったのか、なんとなく敬遠される感じになってしまいました。
公園遊びは、本来子どものためであって、私の友人を作る場ではないのですから、今ならそういうこともわかるのですが、新米ママで越してきたばかりの私としては、夫以外一日大人と話さない毎日に不安やら苛立ちが募るのでした。
そんなある日に、声をかけてくれたのがfukoちゃんで、それは同い年の子ども同士が遊び始めたからですが、彼女は私にというより、子どもたちに話しかけながら一緒に遊びだし、バイキンマンやドキンちゃん、アンパンマンのキャラクターを次々に、それは上手に枝で地面に描いてみせたのです。毎晩、就寝前にアンパンマンのビデオを2時間見ないと納得しない悪習慣がついていたうちの子どもはもちろん、私もいっぺんで魅了されてしまいました。
その後も、彼女と会ったとき、水遊びでびしょ濡れになりその日着替えを持っていなかった私たちにTシャツを貸してくれたり。返しにいくと、「今ちょうど揚がったところなの」と、夕食に準備した手作りのフリッターを味見どう?ととにかく明るく気さくな彼女なので、私はすっかり懐いてしまいました。然も笑顔の可愛い美人ですし。
子どもたちも長男、次男が同じ歳、(彼女のところには三男がいて、彼はバタバタ音がするんじゃないかと思うほどの長いまつげを持つ可愛らしい顔をした子でした・・さぞ、イケメンに育っただろうと思います)ということもあって家族ぐるみのお付き合いが始まりました。子どもたちはその後同じ少年野球チームに入ります。
家が川を挟んで向かい側、川には人が通れる幅の橋がかかっていて、私たちの間ではfukoちゃんちの苗字を冠して“○○橋”と呼んでいました。そこを鍋を抱えて行き来し、不良の親たちは、明日学校のある平日でも関係なく、互いの家でよく酒盛りをしました。今で言う「宅飲み」ですね。子どもたちはまとめて早く寝かせてしまうのですが、彼女の家へ或いはうちへ、学校の支度を早朝届けることもしばしば。
寝かせたつもりが子どもたちはお泊りのわくわく感に興奮し、学校で喋ったりするものだから、担任に注意を受けたこともありましたっけ^^;; 「お母さん、何やってるんですか」「子どもを寝不足にさせるなんて」
当時時彼女は働いていなかったので、私は自分の空いた時間、年中好き勝手にお邪魔させていただいてました。電話で散々(主に私が)喋ってはまた橋を渡ってお喋りに行く、その様子を見て夫は「糸電話にしろ」なんて言ってました。
夫たちが翌日の運動会場所取りのためにいなくて、バスルームで転んで7針縫う怪我をしたとき、彼女に病院に運んでもらったり。
彼女の内職を手伝うんだけど、お喋りで不器用な私はむしろ邪魔になったり。手帳を組み立てるという楽しい作業でしたが喋りが過ぎる私は手が追いつかない・・・
彼女所属のスポーツチームにゲストで呼んでもらったけど、スポーツ音痴な私は、ボールを顔面で受けるという間抜けな失敗に、二度と声がかかりませんでした(笑)
・・・彼女には、おもりしてもらってばっかりだったなあと。
8年前にfukoちゃんが引越しをする時は、子どもらよりも私が悲しかったと思います。
1年に数回はデートを重ねていましたが、一昨年来の互いの忙しさに、今回2年ぶりということになりました。
彼女は仕事帰りの週末、「制服だし疲れた顔していて・・」なんて言っていましたが、相変わらずの可愛さで、近況報告をした後少しタロットで遊んで、声が枯れるまで歌いました。クルマだったので、アルコールが入れられなかったのが残念でしたが。3時間以上もいるわけなので、最初の1杯くらいダメ?と聞いてみたけど、私の保護者的な感じもあるfukoちゃんは首を横に振るのでした。
・・というわけで、シラフで歌った2時間余、今ひとつ自分を捨て切れなかった感は否めませんが、とっても楽しかった。また、付き合ってね。
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