図星

出勤前に、母が4月から入所した老健を訪ねて、一緒にリハビリ体操をするのが日課です。

母は2月から意欲が低下していて、入所頃は、リハビリ体操などやる気全く見せないし--；、家族の顔を見ても言葉を出さず表情も余り動かしませんでした。
ひと月近く親切で丁寧なケアを受けて、落ち着いたのでしょう。おかげさまでこの頃は、よく笑顔を向けてくれ、少しずつお喋りも＾＾ 　そう、それは大変に嬉しいことなんですけれども。

今日、母は私の髪に触れ優しくかきあげてくれながらおもむろにひと言。「両方の頬にシミがいっぱいね」



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いやいやいや…お母さん…そうかしら、だって出勤前のフルメイクなのよ、ああでもそうそう、隠し切れないそのシミっていうのかしら…ちらほらと見えるはずよね、まあそうだよね、いや全くそうなんですよ。それ、図星なだけにほらなんていうの、心に突き刺さってしまうかも…もちょっとオブラートに包んでくれたら…いやいやでもなかなかそうはっきり言ってくれる人はいないので、できれば忘れていたい事実に向き合うきっかけとなったひと言ですから、それはありがたく頂戴します。

そうでした、私もね、うすうす気づいてはいたのですが。
日々の忙しさに、洗顔後の朝晩のスキンケアを少し割愛し、それを日常にしてしまい、もうずいぶんパックもサボっていました・・1日サボれば昨日の状態には戻らない、加速度的に老化に向かうとわかっているのに。

先日新しい企画でプロフィール写真を撮りにいったスタジオでのこと、それなりに気合を入れて春らしく華やかめな衣装に身を包み、ですがヘアメイクをケチって30分かけてセルフで準備し、
写真選択のときカメラマンさんがズームしてくれると、
優秀だというコンシーラーにも撮影時の強い照明にも負けない、はっきりした主張をする、シミっていうのかしら、それが認められました。心優しき＆商売上手なカメラマンさんは、まるでそれがそこにないかのように「素敵ですね」と言ってくれて、私はその事実にそこでも蓋をしたのでした。

そうでした、母は、身仕舞いのきちんとした人で、美容意識も高かった。洗濯物を干す時にもUVケアは怠りませんでした。子どもたちの身嗜みの躾厳しく・・雀斑を受け継いでしまった私には特にスキンケアにも、煩いほどにこうしなさい、それはダメと注意してくれていましたっけ。いいつけを守らずごめんなさい、何より私のお肌にごめんなさい。

そうでした、いくら目を背けたくとも、ありのままの事実を受け入れてこそ、その先に光は見出せるはず！
帰宅後、まだ、手遅れじゃないわよねと、慌ててスキンケア化粧品を、あれこれネットで探すのでした・・そうね、目に見えて即効性のあるのがいいな。