昭和の夏
嫌になるほど、暑いですね・・・・
一日中お風呂に入っていたいなあ、と考えて、ふと思い立って、残り湯で打ち水をしました。
今、「節電対策」(日中の打ち水は逆効果ですが)として見直されていることですけれど、打ち水も、朝顔の棚のような蔓植物のグリーンカーテンも、私が子どもの頃には、もっともっと日常的に行われていたように思います。真夏には夕方になると、母親に「水を撒いてきて」と、桶(バケツですが)と柄杓を渡されるのが嬉しかったものです。
簾や蚊帳、軒先の風鈴、金魚鉢・・・涼をとる工夫が夏の風物詩でもありました。
家では、毎晩蚊帳を吊っていましたが、蚊帳に囲まれた空間が秘密基地みたいで嬉しくて、さっと素早く出入りしなければならないのが楽しくて、何度も繰り返しては、「早く寝なさい!」と、毎晩叱られましたっけ。蚊取り線香の香りも情緒的で。
風物詩といえば、トラックの荷台いっぱいに積んでの西瓜行商、西瓜を売る声が聞こえると、思いっきりねだりました。毎回買ってはもらえませんでしたが、買ってもらってそれを外の蛇口で流水で冷やす、それを眺めるのも好きでした・・・暇で、変わった子どもでした。
その味も、緑に黒の縞模様、切れば赤い果肉に黒い種というその姿も大好きで、よく絵に描いたり、西瓜を丸ごと・・いえお姉ちゃんと分けて半分でもいいから独り占めして食べたい、と真剣に夢見ていました。いや、絶対にお腹こわすから。
あ・・・昭和の香り。
0コメント