TPO・・もしくはトラデショナル



私の学生時代、ニュートラ・ハマトラというスタイルが一般的に流行っていました。
そのスタイルは確かに好感度高くきちんと見えて、目上の方にも男性受けも良いという点はあったと思います。
私は、その皆同じ顔にさえ見える、一律のスタイルに魅力を感じず、デザインに凝ったもの・・・人とは違ったものを着ていました。なので、変わっていたわけです。

「お洒落だよね」という言葉は、一概に褒め言葉ではないな、との認識はあったのですが、当時「エキセントリック」と思われることも、大袈裟に言えば私のアイデンティティを満足させるものではありました。「変わっている」と捉えられることを歓迎していたところがありました。

“お洒落は自分のため”というポリシーでいたもので、デートのときに余りに鮮やかな黄色のスカートで登場し、後で彼氏に「あの時、逃げようかと思った」と言われようが、
リクルートスーツの色を紺ではなくあえてブラウンを選んだり、
母友とのランチのときにその季節にはまだ早い、肩を出したスタイルで行き、
「私なんかは中身で考えるけど、派手な格好をしている時点で既にシャットアウトしちゃう人も多いんだよ」という厳しくも温かい指摘を受けても、
更に子どもに「○○くんのお母さんみたいな格好をしてよ」と直接的なダメだしを受けても、

大筋変えませんでした。要は、派手だったわけです・・・まあ、今も。

今は、占者という職業ですから、年齢に不相応な服を着たり、ジャラジャラとアクセサリーをつけていたりしても、許されるとところもあるかなあ、とは思っています。お洒落は私のモチベーションを上げるので、鑑定時にこそ欠かせないものでもあり。

ですが、最近、おかげさまで以前よりは丸くなったのでしょうか、物欲も多少は減り、自分の身を包むものを自己満足のおしゃれではなく周囲との折り合いを大切に思うように、やっとなれました。(遅)
上述の皆さんが私に言ってくれたことが、やっと沁みてきました。
そして考えることは、(まあ、実際、太陽・月・水星が双子座にある私は双子座らしく軽薄さも当然生まれ持ってしまっているのですが)今まで見た目だけで軽薄に捉えられることの多かったこと。例を挙げればきりがないので割愛しますが。

もちろん、お洒落をやめるつもりはありません。ただ、人とあえて変わったところを目指すとか、飾り立てればいいってもんじゃないよねと思うようになれました。
それで、私のクローゼットに詰まっている、「いつ着ようかしら」というような、ドレスを前にちょっと考えてしまうこともあります^^;

大事なのはTPOだなあとつくづく感じるようになりました。
スタイルに限らず伝統的なこと、というものには逆らうべきでないことも多いものですね。

李々佳・・縷々綿々

占い師:李々佳のあれこれ雑記・・・ どこへいくかわからない散漫な話ですが、目に留めていただけたら嬉しいです。 「リーディングケース」では今までの実占例をご覧になれます。

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