或るバースデイ
秋も深まり、蠍座さんのお誕生日月になっていますね。先日はウチのおにーさんの、誕生日でした。
朝、出掛けに「ケーキ買っておく?」と声をかけましたが、「いらね」とひと言。
あらそう。まあ、大きくなって、と感慨にふけりました・笑
・・・というのも。
この思い出は、彼の5回目か6回目のバースデイだったでしょうか。
彼が楽しみに待っていたその日、たまたま両親共に急な仕事の変更などで、双方うまく連絡取れず、
「あ、あの子のケーキ!」と気づいたのは夜も遅くなってからでした。
ケーキ屋さんは閉まってしまい、仕方なくコンビニでショートケーキを間に合わせに用意して、「今日はこれでお祝いしよう」とお願いすると、にっこり笑ってくれたその顔に安心していました。
彼はその頃一人でお風呂に入ることを始めていたのですが、その日も「今日、ひとりで入る」と浴室へ。危なくないようそれとなく気にしているのですが、突然、火がついたような泣き声が。びっくりして浴室を開けると、彼は湯船の中で、あひるやレンジャー人形などのお風呂のおもちゃに囲まれて、棒立ちになってわんわん泣いているのでした。
「丸いケーキがよかったよおおお」
我慢してお兄ちゃんだからと健気に笑って見せたけど、ひとり湯船に浸かっていたら、悲しくなっちゃったんだね。
そうだったよね、ごめんね、ちゃんと明日、丸いケーキでお祝いしなおそうね・・・・となだめすかすのに大変でした・・・ごめんね、という気持ちと、ちょっとだけ笑いをこらえながら。
可愛かったなあ、いまやおっさんです。
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