カエルの王子様
あるお宅で、カエルのモチーフのガーデンチェアを見て、とても気に入ってしまいました。
置かれた赤いシンプルなクッションも素敵!
そして、グリム童話の『カエルの王子様』を思い出しました。
私の記憶では、魔法でカエルの姿にさせられた王子が、お姫様と出会って、
嫌われるんだけど、お姫様をその知恵で助けたりする・・というエピソードがあって、
お姫様もカエルに心許し惹かれるようになり・・
キスをすると人間に戻れてめでたく結婚。
というように思い込んでいたんですね。
だから、カエルに変えられた王子はその賢明さと努力で呪いを解いた、という印象を持っていました。
でも、読み直してみれば、金の鞠を池に落とした姫に、
「拾ってくるから私と友達になって」という王子。というかカエル。
鞠を拾ってもらったら、お礼ひとつ言わず、城に帰ってしまう姫。
翌朝、父である王と朝食をとっているところにカエルがやってきて、約束を守れと言う。
王に促され、姫はカエルと食事をし、カエルは食事からベッド、と次々に要求を。
姫は嫌々カエルをベッドに入れるけれど、気味が悪くなりすぎて、壁に叩きつける。
そのショックで人間に戻り、とたんに二人は恋に落ちるという・・・
また一方で、カエルに変えられた王子の忠実な家来;鉄のハインリヒの話もあるのですが、そこは省略しましょうか。
こんな、なんだか、王子も姫も理不尽な話だったなんて。
うーん、私は何か、ほかの物語と一緒くたにしていたようですね。
または、私の少女時代は、少女小説という分野があって、幼い少女向けに加筆されていたのかもしれません。
よく知られることではありますが、グリムも、日本の民話も、とても恐ろしい一面(でもありそうなことでそのほうが納得できるようなこと)を持っていたり、いろいろ深読みができたりします。
この話は、幼くして政略結婚させられるプリンセスが、少女特有の潔癖さから男性を気味の悪いもの、と捉えるけれど、いざ男女関係になってしまえば、そこで大人になって納得することもある ということかしら・・とか。
あ、これをもじった、テレビドラマ『カエルの王女さま』は面白かったなあ。大好きでした。
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