『異動問題』part7・・展開B
展開Bでの『異動問題』に対する姿勢、この問題で彼の気持ちや状態;鏡に映る彼自身を示す部屋;ポジション7で「星R」とされます。私は「星R」に『健康被害』『疲れ』を感じとるので、彼が怪我をして異動問題も悲観的に捉えざるを得ない状況に置かれたことであるとか、彼自身が異動の前に意気消沈している様子を顕したものでしょうか。
それもありますが、彼に怪我をしたことは異動問題にひょっとして好影響なのでは?と閃きがあったから、再度カード展開となったのです。その事情を踏まえれば、彼が異動に関してここで『望みすぎ』だという、不利な点が示されたのかもしれません。同時に彼の怪我は治りますが、それまで支社の仕事が充分にできなくて彼にとって『疲労がたまり』『憂鬱な日々が続く』ことをも示したのでしょう。展開Aで周囲は非協力的だったのですから、彼が周囲に『不信感』を抱いても致し方ないかもしれません。
そしてひとつとんで彼の能力を示すポジション9には、「裁判の女神R」;;彼が支社の事態収拾と異動への活動の『両立が難しい』という可能性を示唆しました。彼の内面感情は、怪我によって支社の仕事が充分にできなくなったことへの苛立ちと、異動問題と並行して支社の事態収拾ができかねる惧れを抱くのでしょう。
しかし、彼の環境を示すポジション8は「運命の輪」です!
人物像が描かれない人為的なものが介在しない、ある意味神託的なカードです。『偶然だけれど必然』を顕す、『チャンス到来』を告げるカードです。
彼が怪我をしたことを受けて、近未来的に組織がまとまっていく様子があって(ポジション6;「女教皇」)、なおかつ、異動問題に『ラッキーチャンス』が彼の周囲からもたらされることを暗示したと考えられます。
そして、最終結果は「フール」。『新たな旅立ち』を促してくれる、背中を押してくれるカードです。「フール」はこの1枚に着目すれば『愚者』たることから、『見る前に跳べ、が、気をつけないと愚かしいことにもなる』ともされるものです。確かに、この明るい太陽を希望の目で見上げる無垢な精神=フール=旅人 は旅支度も軽やかでリスクを考えていない様子でもあります。だって、彼は崖の上に立っているのです。それを報せる足元の白い犬、これは神の遣わしたもの。
今回の流れでいえば、彼は異動問題に対して慎重と言い換えることもできる「星R」でいるのですから、棚ぼた的なチャンス(「運命の輪」)をきっとうのみにせず、この白い犬に気付くでしょう。
「運命の輪」と「フール」に共通する象意は、『移動』ということでもあります。
彼が怪我をしたことはもちろん歓迎すべきではないことですが、滞っていた異動問題を僅か数日で動かし、希望が大いに持てる結果を生みました。
彼が注意すべきは、「星R」と「裁判の女神R」で示唆されるものです。支社の仕事も彼のプライドをかけて有終の美を飾ろうと思いつめすぎないことが肝要なのでしょう。
大丈夫、彼はきっと、本社への異動が決まると思います。
今回のケースのように、同じ占的で余り間を置かずに開いて結果が真逆になった例はほかにもあります。中でも印象的なのは、ある試験の合否を占って、最初の展開では残念ながら『不合格』と出てしまったものを、1週間後に再度請われて展開したところ見事「合格」と変わったのです。
ここで、詳細は割愛しますが、最初の流れに『不合格』たる所以は『質問者の姿勢次第』というものも顕れていて、質問者はその弱点克服を1週間のうちで最大の努力をしたので、再度展開してほしいとのことだったのです。これは、‟占いを外した”=”未来を変えた”=”占いを有意義に用いた”ということで、占者としてとても幸せな鑑定でした。
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