『異動問題』part3・・展開A
占的(=占いの命題)は、『(彼が)本社へ異動することについての見通し』です。
現状は「デス」。この問題が停止したことを示すもので、現状に繋がるカードに「タワー」ですから、何事かトラブルがあったゆえに彼の異動問題が一時的に棚上げになった状態です。この展開以前、占的は様々なれど彼の仕事の状況やその人間関係を占うなかで、『異動はある』と占断できるだけの運気は高まっていたのに。
ポジション3、この停止状態がどう変わり得るかという可能性のポジションには、「吊るし人R」が選ばれていて、否定的な要素を強調します。彼がすべきこと以上のことを『背負わされ』、また周囲に応援がいないばかりか組織内の人間関係は良くなく(ポジション8;「女教皇R」とポジション6;「節制R」)、そのため彼が独り奮闘しなければならない様子です。(ここにはポジション7;「隠者」の意味合いも含めています)
5-1-6;過去~現状~未来の時間の流れをみても、ポジション6には「節制R」、やはり人々が反発しあい物事に後退性が生じそうです。
彼の状況に照応させて言えば、不首尾に終わり混乱を招いたプロジェクト、そしてその事後収拾チームに彼が選ばれたために、異動問題が頓挫している現状があります。そして、そのチームは当面なかなかまとまらないと予想されます。
ここで、注目したい明るい要素・・・他の9枚を支配する重要なカードである、ポジション4の「悪魔R」です。現状で気づいていない事柄を示すこのポジション、ここに示された「悪魔R」。絵柄を動かして見てください。繋がれた緩い鎖は逆位置になってすとんと下に落ち、男女の首から抜けるでしょう。「悪魔R」の第一義は『束縛からの解放』です。異動問題が停止しているなかにおかれながら、彼にはこの苦しい状態から解放されるファクターが既にあるということです。もっと言えば、ここは彼の潜在意識を示すポジションでもあり、異動問題が頓挫した事態にあっても、彼自身が再スタートを既に誓っているのです。
ラインのリーディングの前に、
クロスとラインの間に置かれるキーカードは「月」、そして展開以前のワンオラクルは「節制R」。これを考え合わせると、彼のいる選抜チームは、不安定な要素があるためにその人間関係がばらばらで調和が図れません。志をひとつにするには難しい様子が窺えてしまいます。彼を取り巻く環境には、不和が大きな問題となっています。
ー占断データAー
ワンオラクル;節制R
P1;現状(質問の現況);デス、
P2;キーカード(対立する力)現状を如何に変え得るか;月、
P3;顕現し得る状態(顕在性の問題)どこまで到達できるか;吊るし人R、
P4;潜在的な事柄(潜在性の問題)見えない事柄;悪魔R、
P5;過去(現況の原因となる過去)何が現状に繋がるか ;タワー、
P6;未来(将来の影響力)現状の時間的変化;節制R、
P7;質問者(質問者自身)質問者の状態や心境、立場;隠者、
P8;質問者の環境(外部要因)周囲、対象となる相手;女教皇R、
P9;質問者の能力(内面感情)質問者の能力、有利か不利か;法皇R、
P10;最終結果質問への答えを象徴する;恋人R
次回は展開Aのライン部分をリーディングします。
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