『試験の合否』part2
占断データ;
ワンオラクル;隠者R
P1;現状(質問の現況);デスR、
P2;キーカード(対立する力)現状を如何に変え得るか;月R、
P3;顕現し得る状態(顕在性の問題)どこまで到達できるか;太陽、
P4;潜在的な事柄(潜在性の問題)見えない事柄;恋人R、
P5;過去(現況の原因となる過去)何が現状に繋がるか ;女教皇R、
P6;未来(将来の影響力)現状の時間的変化;マジシャン、
P7;質問者(質問者自身)質問者の状態や心境、立場;審判、
P8;質問者の環境(外部要因)周囲、対象となる相手;隠者R、
P9;質問者の能力(内面感情)質問者の能力、有利か不利か;力、
P10;最終結果質問への答えを象徴する;星
彼の就職に関わる試験の合否を占うとき最初にひいたカードが、「隠者R」だったので、少し不安を憶えながら展開していきました。(展開のなかで、ポジション8に「隠者R」は顕されました)
まず、5-1-6の時間軸(クロスの横軸)を読むと、過去には「女教皇R」;彼がこの試験にあたって神経質になっていたのか、勉強に集中できなかったことなのか、この試験を目指す以前に何かアウトサイダー的なポジションに置かれた様子が出ています。それでも、現状は「デスR」。アウトサイダー的なポジションから起死回生のチャンスがこの試験であることと、彼がその不安定な時期を乗り越えて、この試験に合格する可能性がしっかり見えてきています(客観的な視点から)。そして、未来は、「マジシャン」。彼が勉強で得た知識を『テスト』に、巧く使えそうなことが顕されています。
クロスの縦軸に目を向けて、まずポジション4の「恋人」。他の9枚のカードを支配する重要なカードが示されるポジションであり、ポジション1の現状がなにに支えられているのか、ということを示します。彼の起死回生となる所以は、この試験を目指すこと自体が彼に向いていること、この職業が彼に適職であることを示しています。また、知識と経験を総動員してこの試験に活かすことができる彼の潜在的なポテンシャルをも示したものでしょう。
「デスR」の現状がどこまで到達できる可能性があるのか、ということが顕されるポジション3には「太陽」です。ものごとをオールマイティに解決するこのカード。細かい象意には『合格』ともあります。
彼には、合格の可能性が大いにある!と、クロスの部分だけでもいえてしまいます。
ここで、クロスとラインの間に置かれるポジション2ですが、キーカードであり、アドバイスカードとも言われるものです。スプレッドの手順としてはポジション1の上に重ねて置かれるもので、通常のリーディングルールでは正逆をみず、他の各カードを読むときに常に交差させて読むべきとされます。ただ、私は正逆を考慮します。・・・なので、『彼は合格』という占断にもなるのですが。
「月R」。
月が逆転するというのは、夜が朝に向かう様子。喚起されるイメージは『夜明けを待つ心』という表現です。『徐々に』『次第に』『ものごとが明らかになってゆくさま』といえるものです。ただ、正位置のイメージを警告としては捉えるべきで、その場合、『不安感』が彼の試験にあたっての最大の敵といえそうです。
ラインのリーディングは次回に。
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