Ⅱ女教皇 part2
「女教皇」;Ⅱ番めのカードです。Ⅱという数字・・・これには「無」という意味があります。
0が活動する場を決めることだとして、Ⅰの数字が当てられた「マジシャン」のカードは始まりを意味するものです。次に方向性となりますが、前には後、左には右・・・どこかへ動くとき、その反対側があって動きがあるわけです。であれば、自分がⅡの時は自動的にその位置が決まっているわけです。
このカードには無意識、受動性といった意味合いがあります。
「絵」を見てください。毅然として座る知的な女性像からは、静かなるイメージが喚起されます。
彼女は、知性を顕すブルーの法衣を纏い;これは、心の中の無意識を意識の領域から隔てていることを示すものです。描かれた女教皇は、潜在意識の守り手なのです。
そして、最早現存しないユダヤの聖典TORAをしっかりと携えています。その律法書こそは、今もなお語り継がれる「神との約束」であり、「女教皇」とは、万物の在りかたを象徴するカードです。
・・・・・「女教皇」のカードが呼ばれたときに、私に湧き起こるイメージといえば、
『本当は既にあなたは知っている』 というものです。
彼女からの数時間後の電話が鳴ったとき、なぜこのカードが選ばれたのだろう?と一瞬不思議な感覚がありましたが、彼女が「やはり、私は彼のペースに合わせたい」と言ったとき、すとん、と腑に落ちました。
彼女の大切なもの、彼女にとって絶対的なもの、彼女がこれだけは譲れないと思うもの、彼女のTORAは、『彼のペースを大切にしたい』ということだったのです。
「女教皇」、このカードが語りかけてくる問いは、
『手にした魂の書に書かれていることはなに?』
『この問題にその智慧を働かせるにはどうすればいいのだろう?』
ということなのです。
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