彼ともう一度part3・・彼が持つカード
リーディングケースにご応募いただいたものです。
ハルさま 占日時2020/04/19
では、読んでいきましょう。まずは現状において(ポジション1~4)彼の持つカードから解釈していきましょう。
彼の状態として「悪魔R」が選ばれています。状況としては「戦車」、その心はと言えば深層心理に「女教皇R」、そして顕在意識として「運命の輪R」です。リバースのカードが多いからといって悲観的になることはありません。
彼の状態を顕す「悪魔R」・・『束縛からの開放』を第一義とするものです。転じて『執着を手放す』という象意を持ちます。彼は何から開放されたのか?
ヒアリングのなかで得られた情報として、彼は彼女に対し例えば趣味の場に彼女が出かけるときにも誰かと一緒なのではないかと気を回すなど、束縛がきつかったようです。そういった、自分自身の彼女への執着が薄らいだ状態にあるのです。
それはなぜなのか?
理由は、ポジション4、彼の状況を示す「戦車」に探すことができます。「戦車」は『自立/独立』を示すカードです。『父祖によらない』『遠方運隆盛』を意味することが多いものであり、どちらかといえばお仕事に関わるカードでもあります。ポジション4は現状に至る過去をも示すことも多々あるので、そういった観点から、彼が彼女に「離れたい」と言ったとき、彼は自分の仕事や働き方について変化があったのではないでしょうか。例えば、彼の仕事上、新たな活躍の場が状況として見つけられていたのかもしれません。お仕事で肯定的に多忙になったゆえ、彼女への執着、束縛がふと緩んだのだろうと思います。
また、現在の状況をも「戦車」はカバーしており、この解釈としては彼は彼女から離れた状態で仕事に打ち込んでいる・・仕事に逃げているといえます。今のところ女性関係の心配はありません。
では、彼の心はと言えば・・深層心理に出ている「女教皇R」は『女性不信』のカードです。また、『相手の欠点を探す』『意地悪な視線』という意味も持ちます。彼は彼女に対し、いえ女性性全般に対し『ひねくれた』視点を持っている様子です。彼女に対し束縛的だったというのも、もしかすると、彼の過去に「女教皇R」が意味するところの『悪い恋人に振り回された』という経験があったのかもしれません。
彼の感情として読めば、女性って面倒だ、であるとか、女性はわからない、苦手だ というものだといえます。ですが、タロットカードを俯瞰視すれば、「女教皇R」は彼自身の『視野狭窄』を意味するものでもあるのです。
そして、顕在意識の「運命の輪R」。人物像のないものですね。『同じことの繰り返し』『過去のフラッシュバック』『タイミングが掴めない』・・そんな象意が飛び込んできます。彼は今、彼女から離れた(彼の執着を手放した)状態で仕事に逃げ込んでいるのでしょう。恋愛ごとを遠ざけようとしている姿勢がみえます。
その心に、女性って苦手だ、今戻ったとしてもきっと同じことを繰り返してしまうに違いない、それなら今は仕事をしていよう・・そんなふうに感じているのではないかと解釈できるカードが並んでいます。
ただ、俯瞰視すれば、彼が彼自身の心の狭さに拠って彼女の欠点(彼が勝手に思う欠点であり、依頼文を見てもこのカードの性質からも彼の理屈っぽさ、シニカルさが見つけ出す欠点です)ばかりを探し出そうとしていて、それでも彼女への好きだという気持ちが繰り返し沸き起こっている状態をも示しています。
つまり、彼自身は現時点では復縁を願う彼女に揚げ足取りのような言動をとるでしょう。でもそれは、彼の天邪鬼な姿勢でもあるのです。
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