ⅩⅧ.月(リバース)/カード徒然/時を待て

タロットカードは肖像画なのですが、メジャーアルカナに2枚だけの例外、人物像のないカードがあります。カード画面左、魔法使いの衣装をまとった人物のように見えますが、実はこの衣装の中は空洞なのです。


そのうちの1枚、である「月」。夜の闇を顕していて、『曖昧さ』『はっきりとしない危険』『欺瞞(夜の月の光はものごとを美しくも見せるものです)』といった象意を持ちます。魔法使いの衣装が浮かぶようなイメージが示すものは、このカードが心霊現象や霊魂との交流の関係することです。


正逆関係なく、このカードからのメッセージは

『時を待て』


ひとの想いや行動に関わらずに、夜は必ず明ける、それは宇宙の営みです。時間が経って辺りが陽の光に満ちるとき、夜の闇の中で感じていた不安や怖れは光に溶けゆくことでしょう。


どうしていいかわからない、どこにも一歩も出せない、そう想うときには、時間の経過を待ってみましょう。辺りが明るくなってくるなら、どの道を歩いていこうか、きっと自然に導かれます。自分から選び取ることがきっとできます。今、その問題が混沌として見えるなら、それは考えるためのデータが出そろっていないから。


それなら、心静かに(不安と格闘しないで)時間の経過を待っていましょう。時間の移ろいのなかにいる私たちに、時はいつでも味方のはずだから。


No War Please

李々佳・・縷々綿々

占い師:李々佳のあれこれ雑記・・・ どこへいくかわからない散漫な話ですが、目に留めていただけたら嬉しいです。 「リーディングケース」では今までの実占例をご覧になれます。

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