ときぐすり/ⅩⅧ.月(リバース)/カード徒然
♬『~苦労はしても笑い話に時が変えるよ心配いらない』/秋桜♬
あのときには見えなかった往く道が、
あのときには闇に沈んでいた事象が、
あのときから時を経た今、
その輪郭を見せはじめた
ここにいる私、
ゆっくりと明るさに包まれていく
気がひけるような光ではなく、
ぼんやりとした薄明かり
ああ、あのとき苦しかったことも
あのとき身が捩れるように思えたことも
白々として実体がない
痛かったはずなのに
今はぼんやりと甘い感覚すら覚える
時の優しさにその鋭さがほぐれたのか
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「月」は『夜の闇』を象徴する、肖像画であるタロットカードにおいて人物像のない例外的なカードです。明けない夜はありませんから、人為的なものが介在しない=人物像がないのです。
このカードはリバースで『夜明け』を顕します。
まだその姿を見せないけれど、太陽の光は辺りを照らしはじめていきます。闇に沈んでいたもののカタチが浮かびあがります。
[私はここにいた]
辺りが明るくなれば、今いる場所も、今持てるものも、今傍らにあるものも、誰がどんなふうなのかも、きっと掴めるでしょう。
No War Please
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