プール
日本競泳陣のメダルが戦後最多に とニュースにありました。
私はライヴ映像でなく、専らダイジェストで観ていますが(なんだか安心できるので)、
美しいフォーム、息詰まるレース展開、試合後の悲喜こもごものコメント、どきどきします。
私は、泳げるといえるのは5mほどです・・・いやそれは泳げない、といったほうがいいですね。
小学校1年の夏、初めてのプール授業で水遊びの後、先生が恐ろしいひと言を。(いえ、思えばこれも水遊びの域を出ないものなのですが)
「それでは、水の中でじゃんけんをしてみましょう!」
実は、その前段階で行われた顔を水につける練習の際、私は堅く堅く目を瞑っていました。水が怖くて、1年生になる直前まで髪を洗うのに抱きかかえてもらっていました。1年生になるからと、シャンプーハットの力を借りてようやく下を向いてシャワーを浴びることができるようになったその頃、水中で目を開けることなんて人間業とは思えませんでした。
じゃんけんなんて絶対にできない、目を開けられないことがばれない方法を・・・と小ずるく考え「先生、お腹が痛いです」
1回目にうまくいったものだから、毎度毎度じゃんけん、になるとその手を使いました。2年生になってもプール授業だけはなんだかんだと逃げ回りました。
なんだか水泳の授業に熱心だった小学校で、当然、体育は2がついて、2年生の夏休みには課題が出され、姉をお目付け役にされて、市民プールで特訓を受ける羽目になりました。
半泣きでしたがおかげさまで、まず目を開けることに成功し、とりあえずプールの横の長さ;15mをクリアし、ついには25mもパスしたのでしたが、、、
苦手意識はずっと残り、私の泳ぎは溺れているようにしか見えないレベルです。
それでも、夏休みの思い出はやはりプールでした。あの独特の塩素のにおい、最初は苦手だった目を洗うシャワー、特訓の帰り道、うるさいほどの蝉の声に送られながら、日向にある小石を拾って耳に当て、残った水がじんわり出る感覚が好きでした。
頑張れ、日本。
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