塔(落雷)

ご相談を受けてカードを捲っていて、ⅩⅢ 死神(DETH) ⅩⅥ 塔(THE TOWER)が顕れたとき、占い者として若い時代には、さあ、どうご案内したものかと緊張が走ったものでした。勿論、占的;占いの命題と、そのカードが何枚目に顕れたのか…によりますが、お客様の状況を考えて注意してお伝えすべきものです。


先日、私は新しいことを始めようとしていて、現状チェックの為にカードをきりました。スプレッドはケルト十字で、その2枚目…障害、解決すべきこと、直面している問題 として示されたのが、「タワー」でした。

旧約聖書には、その塔が倒される記述はないのですが、「バベルの塔」をモチーフとするこのカードは。
人間の愚かな野心や傲慢さが、神の怒りに触れ打ち砕かれること を示します。物事の破壊・崩壊を象徴するものです。

自分についてのリーディングは、少々おざなりにもしてしまう為、カードの全体の流れから、私はこの警告を捉えきれぬままにいました。
まず、避けることは難しいこの「タワー」
その暗示通り突然私に降りかかった出来事は、神が落とした雷は、私を酷く動揺させ、私が立っていると思っていた土台が脆く崩れ去るところにあるのを実感しました。

でも、崩れるものは、既に不要となったものなのです。私のマニュアルには、このカードの象意として、恐ろしい言葉が並んでいます。
不意打ち  事故  大失敗  危険の接近  災難  地位の転落  出る杭は打たれる  驕り  思い上がり  パニック  信念の崩壊 ・・・
でも、この出来事がタワーで示されていたことであるから、私の中で崩れ壊れたものとは、失くしたように思うものは、失くすべくしてのものだったと、思い知ることができました。

私は(あなたは)、何も彼もが流されたこの状況下で、なにを断ち切るべきなのだろう?
そして、その渦中から抜け出たときになにを立て直していくのだろう?
破壊的な変化に出遭うことで、魂は、その運命をはっきりと知るのです。

李々佳・・縷々綿々

占い師:李々佳のあれこれ雑記・・・ どこへいくかわからない散漫な話ですが、目に留めていただけたら嬉しいです。 「リーディングケース」では今までの実占例をご覧になれます。

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