床屋さん

「バリカンで、刈ってもらえる?」
次男が言った。
「いいよ」
とりあえずそうは言ったけど。

長男、次男ともに野球少年、
中学校では大切な試合の前など気合を入れるために
何かの罰か?と思われるほどに、選手同士で刈りあったりして、
坊主頭には抵抗がないとは認識していたけど・・・いいの?

本当に小さな頃も、坊主頭にランニングシャツの妙に似合う、
平成生まれなのに昭和の少年というイメージを持つウチの子どもたち。

でも、高校で野球から離れた次男はどちらかと言えばヘンに色気づきまして、
ここ何年も私に頭を丸刈りにして、なんてことなかったのに。

まあ、でも、バリカンを使うのはとても楽しいので、
用意するならいいわよ と請け合った。
そう言われてみればかなり伸びて気持ち悪そうだし、
床屋さんに行くお金もないのかもしれない。

ところが、いざ、始める段になったら、携帯画面を見せて、
「こういうふうにして」
いやー、あなた、これは無理。私には丸刈りしかできないよ。
こんな、ヘアスタイルの見本になるように私ができたら、今頃カリスマ理容師だっつーの。(カリスマはつかないか)
私は前科もあるんだよ。
(その昔、長男の髪を坊主スタイルでなく変化をつけようとして、大変な虎刈りにし、)
(基本保育園を休みたがらなかった長男が、)
(翌朝帽子をかぶったまま、どうでも行かないと泣いた・・・いや、泣かせました)
(生憎月曜日で美容院に駆け込み、)
(スタイリストさんにあきれられ)
(ひょっとすると『幼児虐待』と思われていたかもしれないムードでした)

嫌がる私に、とにかくここだけでいいんだ、もみあげのところだけで、と無理矢理バリカンを手渡す次男。
で、やっぱりうまくいくわけありませんよ。

いつも態度の悪い彼も、自分から言い出したことであり、なんだかちょっとしょげているので
結局、明日床屋さんに行きなさい。と、2千円渡す羽目になり。
(『金で解決』ってことですね)
ぱああっと嬉しがったので、当然ながら後片付けもかいがいしいし、
まあ仕方ないかと・・・

だめだなあ、私はどうも次男には甘いんですよね。

李々佳・・縷々綿々

占い師:李々佳のあれこれ雑記・・・ どこへいくかわからない散漫な話ですが、目に留めていただけたら嬉しいです。 「リーディングケース」では今までの実占例をご覧になれます。

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