捨てる神あれば・・・
注意)今回の記事は殊に非常に縷縷縷縷綿綿・・・・となっております。面倒な長文になっております。
中学1年生の頃、そのときの私の宝物のひとつであった、『ベルサイユのばら』全10巻が、
ある日学校から帰ってみると、そのカバーをはずされた状態で本棚にありました。
?????
!!!!!!!
「あ、あたしのべルばらがこんなふうに――――――――――――――――!!!!!」
あり得ない、という言葉はその時代流行ってはいませんでしたが、
そのとき父に向かって言いたかった言葉は、まさにそんな感じ。もちろん、泣きました。
まるで印刷されたような字で10代の頃から毎日欠かさず日記をつけていた、几帳面すぎる父の所業でした。(その日記は、毎日5行、大学ノートに決まった色で罫線を引いたところに書かれたもので、姉や私は一部自分の出生時頃のものをもらって読んでいます)
父のデスクは、その引き出しといったら驚きの整理整頓さでした。
例えばステップラーや鋏、文房具などがそれぞれの形に合った、手作りの仕切り板に収まっているのです。
古新聞紙を纏める仕事は父担当で、誰にも触らせず(新聞はうっかりしていれば父しか読めない)
広告分別はもちろんのこと、
定規を使って折ったのかと思われるほどにきちんとたたまれた新聞紙が、
これまた1cmのずれもなくビニール紐でくくられます。(ああ、写真に収めて置けばよかった)
そんな父は、その価値観から、本棚に並んだ『べルばら』の明るい色のそれが、
他の本の背表紙と合わない、と考えたのでしょう。
ばらばらに見えて、秩序を乱していると思ったのでしょう。
また、漫画本には本体があるならばカバーは不要、と考えたのかもしれません。
文庫本の書店でかけてくれるカバーの類と混同したのでしょう。
そしてまた、ちょうど、廃品回収日が迫っていて、家中の古紙を纏めたかったのでしょう。
このときのショックは語らずとも解っていただけるかと思いますが、
あえてそれをここでは言わず語らず、(いや、充分言ってるし)
この事態を招いた私の原因とすれば、毎日のように目を通していたので、
また私はその頃歳の割りにはアマエタだったので、
自分の部屋でなく、居間の本棚に並べてしまっていたことだったのでしょうか。
私は、父と1ヶ月口を利きませんでした。
いやあ、前置き長くなっちゃいました。
詳細は本人の了解が決して得られるはずもないので書けませんが、
実は、私と次男の間に、親子断絶ともいえる事態が起きましてね。
冷戦状態なわけです。
夫はもちろん無視、
既に私より精神的に大人である長男は、私をなだめようと、脅したりすかしたり。
「お母さんがさ、あいつより倍以上も歳くってんだからさ、ひいてやるべきでしょう」
いや、ごもっとも。ですよ。ですけどね。私の性格あんたも知ってるでしょ。
「あいつも悪いよ、いや○×△□●×▽■だったところは、確かにあいつが悪いよ」
ほらあ、そうでしょう!
まあまあ、こんな状況でしてね。
当の本人は、当時の私のように全く貝のように口を利きませんよ。
それでもあんたのご飯を用意し、あんたの洗濯をしてやってるのは誰?
いいわよ、あんたなんか。
私の老後の面倒を見る約束だったのに、いいわよ、孤独死するわよ。
ああ・・・・螺旋だ。ループだ。
まあまあ、なんとかなりますかね。
そんなある日、私より大人なので密かに畏れている、おにいちゃんが、コーヒーを淹れてくれました。
いつも自分が飲むときにタイミングさえ合えば淹れてはくれるんですけど、
たまたま私が出かける時間だったんですね。
「あれ、出かけるんだ、じゃああと5分で入るから、何かに容れようか」って。
中学1年生の頃、そのときの私の宝物のひとつであった、『ベルサイユのばら』全10巻が、
ある日学校から帰ってみると、そのカバーをはずされた状態で本棚にありました。
?????
!!!!!!!
「あ、あたしのべルばらがこんなふうに――――――――――――――――!!!!!」
あり得ない、という言葉はその時代流行ってはいませんでしたが、
そのとき父に向かって言いたかった言葉は、まさにそんな感じ。もちろん、泣きました。
まるで印刷されたような字で10代の頃から毎日欠かさず日記をつけていた、几帳面すぎる父の所業でした。(その日記は、毎日5行、大学ノートに決まった色で罫線を引いたところに書かれたもので、姉や私は一部自分の出生時頃のものをもらって読んでいます)
父のデスクは、その引き出しといったら驚きの整理整頓さでした。
例えばステップラーや鋏、文房具などがそれぞれの形に合った、手作りの仕切り板に収まっているのです。
古新聞紙を纏める仕事は父担当で、誰にも触らせず(新聞はうっかりしていれば父しか読めない)
広告分別はもちろんのこと、
定規を使って折ったのかと思われるほどにきちんとたたまれた新聞紙が、
これまた1cmのずれもなくビニール紐でくくられます。(ああ、写真に収めて置けばよかった)
そんな父は、その価値観から、本棚に並んだ『べルばら』の明るい色のそれが、
他の本の背表紙と合わない、と考えたのでしょう。
ばらばらに見えて、秩序を乱していると思ったのでしょう。
また、漫画本には本体があるならばカバーは不要、と考えたのかもしれません。
文庫本の書店でかけてくれるカバーの類と混同したのでしょう。
そしてまた、ちょうど、廃品回収日が迫っていて、家中の古紙を纏めたかったのでしょう。
このときのショックは語らずとも解っていただけるかと思いますが、
あえてそれをここでは言わず語らず、(いや、充分言ってるし)
この事態を招いた私の原因とすれば、毎日のように目を通していたので、
また私はその頃歳の割りにはアマエタだったので、
自分の部屋でなく、居間の本棚に並べてしまっていたことだったのでしょうか。
私は、父と1ヶ月口を利きませんでした。
いやあ、前置き長くなっちゃいました。
詳細は本人の了解が決して得られるはずもないので書けませんが、
実は、私と次男の間に、親子断絶ともいえる事態が起きましてね。
冷戦状態なわけです。
夫はもちろん無視、
既に私より精神的に大人である長男は、私をなだめようと、脅したりすかしたり。
「お母さんがさ、あいつより倍以上も歳くってんだからさ、ひいてやるべきでしょう」
いや、ごもっとも。ですよ。ですけどね。私の性格あんたも知ってるでしょ。
「あいつも悪いよ、いや○×△□●×▽■だったところは、確かにあいつが悪いよ」
ほらあ、そうでしょう!
まあまあ、こんな状況でしてね。
当の本人は、当時の私のように全く貝のように口を利きませんよ。
それでもあんたのご飯を用意し、あんたの洗濯をしてやってるのは誰?
いいわよ、あんたなんか。
私の老後の面倒を見る約束だったのに、いいわよ、孤独死するわよ。
ああ・・・・螺旋だ。ループだ。
まあまあ、なんとかなりますかね。
そんなある日、私より大人なので密かに畏れている、おにいちゃんが、コーヒーを淹れてくれました。
いつも自分が飲むときにタイミングさえ合えば淹れてはくれるんですけど、
たまたま私が出かける時間だったんですね。
「あれ、出かけるんだ、じゃああと5分で入るから、何かに容れようか」って。
二人いて良かったな。
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