ⅩⅤ. THE DEVIL〈鎖〉

11/30まで、4種類のタロットカードデッキから、お好きなもので占いますキャンペーン(そんな名称でしたっけ^^;;)実施中です。お時間に余裕のある方は是非、選んでみて下さい。
カードの絵柄や色彩は、呼び起こされるイメージの源であり、あなたが選んだカードがよりその無意識との対話を充実させると思います。

11/16付けの記事には、恋人のカードをアップしてありますので、よかったらそちらも見てみてください。
今回は、22枚大アルカナのなかでも、私がタロットと触れ合い始めたころ、読み方が難しいと感じていた「ⅩⅤ.悪魔」のカードを並べました。・・特に逆位置は2方向性が生まれますので。
(私の占例でいえば、秘密の恋の相手の心情に「悪魔逆」が出れば、離れ行く象意をとって、相手は別れを考えている と読みますが)
(曖昧な関係を続けてきた恋人同士の相手の心情に「悪魔逆」ならば、 相手は関係を良い方向ではっきりさせようとしている と読みます)
(交際前の気になる相手の心情に「悪魔逆」ならば、少し前は肉体目当てであったが、今はその欲望的なものから真面目になった と)
もちろん、他のカードとの関連性を持たせなければいけませんけれども。

一応、カードデッキの名称を再度記しますが、
左から不思議な森の動物?たちの肖像マジカルフォレスト、
私の20年以上愛用メディバルスカピニ、
擬人化されていない猫の姿が細かく表現されたペイガンキャッツ、
タロットといえばこれ、というウェイト版。それを絵画調に表現したユニバーサルというバージョンです。

「悪魔」;第一義は『束縛』です。他の象意を列記するなら、嫉妬、羨望、企み、罠、悪事・・こういったダークなものが並びます。また、重い責任、自己拘束、自分に厳しすぎるというように、精神的にのしかかる重みといった側面もあります。更に、病魔といったすぐに喚起させられるイメージからの象意も。そして、「悪魔」という言葉から罪(煩悩・・・煩悩あっての人間です)を連想させるところから、秘密、欲望、既婚者への愛の成就ということを暗示するカードです。

このカードは土星と山羊座との関連があり、土星は今生の過去ではない旧き関係をも司りますし、山羊座の象意も加えてリーディングする必要もあります。
(ここで山羊座のことも書こうと思うと長々しいことになるので今回はここまでで)

なんだか、恐ろしげではありますが、私はこのカード、決して嫌いなものではありません。
最近の占星術でも、凶星、吉星といった考え方をしないことが一般的になっているように、タロットカードも、いいカード、悪いカード(それは正逆でも)といった捉え方をしない読み方が、かかる問題の本質を読み解く鍵となるだろうと思います。

このカードに描かれる象徴で強い印象を残すのは『鎖』です。
悪魔たる半身獣バフォメット、或いはギリシャ神話の農耕の神パンは、悪戯好きで時に大恐慌をもたらす畏怖される存在ではあります。でも、デビルに繋がれた男女は苦悶の表情ではなく、また、鎖は緩く巻き付けられているのです。

もちろん、スプレッドの全体を見渡し、他のカードとの関連性を持たせて読んでいくことは、外せないルールですが、
私は、「ⅩⅤ.悪魔」を、非日常のパーティ(或いは乱痴気騒ぎ)とも捉えることがあります。
乱痴気騒ぎ。ちょっと・・いやかなり魅力的に思いませんか?
日本文化で考えるならば、ハレの状態というか。

非日常を楽しんだら、日常・・ケの世界観に戻ることとは、自分で緩い鎖を外すことに他ならないのです。

因みに、「悪魔」はお金に関することで出てくる場合は、お金を束縛する、できる・・蓄財の運気にあることを示します。周囲からは吝嗇、と思われてしまうかもしれませんが。

李々佳・・縷々綿々

占い師:李々佳のあれこれ雑記・・・ どこへいくかわからない散漫な話ですが、目に留めていただけたら嬉しいです。 「リーディングケース」では今までの実占例をご覧になれます。

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