今度は泣きます


このところ、いろいろな方面にアンテナを張っていなかったので、
前知識・・・例えば全編ミュージカルであるとか、アン・ハサウェイがアカデミー助演女優賞を獲得したのだということもしっかりしたインプットなしに、「レ・ミゼラブル」を観にいきました。

感動の映画です。
隣の友人は、一つ一つのエピソードにもう、涙涙・・

実は、映画館で私は涙一粒こぼれず、彼女の感動の速度についていけませんでした・・・鼻をぐすぐすといわせ始めたので、あれ?花粉の話をしていたけど館内で? いや、泣いてるんだ、なんて具合。

もちろん、感動の物語で、実際、私は、3時間の上映時間に長さを感じませんでした。
例えば「オペラ座の怪人」で眠ってしまった過去を持つ、ミュージカル映画に多大な違和感を持つ私が、「なんで歌なんだ?」と一切感じませんでした。全編が歌で表現され、繰り返される絡み合う主要メロディーに圧倒的な力があって、心動かされました。

エボーヌの、マリウスへの想いが切々と歌い上げられ、彼女の葛藤やその報われない愛を大切にする彼女の愛の在り方・・・(登場人物でいちばん愛らしいと思いました)、
幼くして不条理の時代をたくましく生き、思想を持って革命を担おうとする少年が、6月暴動で射殺されてしまうシーン、
彼女の涙は次から次へと止まりません。いやもちろん私もぐっときているのですが・・

観終わって、泣いてたねー、あたし涙でなかったのよーと告白すると、
「えーっ!」と驚かれ、まるで感受性の欠如と非難される勢い。(いやもちろん笑い話で)
うん、あなたは素直で感受性が強いんだと思います。

帰宅して映画を反芻するうちに、
この映画のテーマは罪と許し、人間賛歌なのだと思いました。
一方で、ストーリーとしては、激動のフランスを舞台・背景にしながら、時代に翻弄されることなく・・・いやその渦中にありながらも、あくまでもジャン・バルジャン自身の人生が語られる物語。
そして、ジャン・バルジャンと法の正義のもとに彼を執拗に追う警部ジャベールの生き方も、一概に悪役と言いきれないものがあって。
そこに、背景の時代の不条理があって・・・

今の私には、この映画が訴える大きなメッセージを受け止め切れなかった今日だった、
ということなのでしょうね。

もう少し時間が経ってから、スクリーンで観られなさそうなのは残念ですが、必ず再度観たいと決めました。

李々佳・・縷々綿々

占い師:李々佳のあれこれ雑記・・・ どこへいくかわからない散漫な話ですが、目に留めていただけたら嬉しいです。 「リーディングケース」では今までの実占例をご覧になれます。

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