約束

以前から読みたいと思っていて、たとえば入院時など常に手元に置きつつ開かないままでいたのです。太平洋戦争の話ですからきっと心に痛いと思って。泣いてしまうに違いないから。でも、やはり忘れてはいけないことでもあるから、知っておかなければいけないことだから、読みたいと思い続けていました。

今日、映画好きの彼女が誘ってくれて、先に映画を観ました。『永遠の0』
泣き通しでした。

あの異常な時代に「臆病者」と言われても仕方のない思想の中で、さらに生存率の低い戦闘機パイロットという身の上で、愛する者の為に生きる誓いをし、生きるための選択を続ける彼;宮部の強靭な精神力!

戦局は不利となり、将来戦後の日本に生き残るべき若者を、「特攻」という最早作戦とは言えない作戦が行われたあの理不尽で異常な時代。
兵士の命を軽んじるエリート将校の尊大さ。
映画で描かれ私も宮部の孫;健太郎と共に怒りを感じたけれども、「特攻」は自爆テロ と同一視されてしまう現代の価値観。

宮部は26歳の若さで特攻で散華していくのですが、生き残ると誓った彼がなぜ特攻を選ぶことになったのかという謎が解き明かされていくその過程にまた新たな感動が押し寄せます。迫りくる感情に涙は尽きませんでした。確かに、彼は妻とかわした約束を守ったのでした。

戦争とは何か、命とは何か、愛とは何か、人間とは・・深く考えさせられる壮大なロマンでした。
泣くことは必至だけれど、知っておかねばならない史実、早速原作を読もうと思います。

李々佳・・縷々綿々

占い師:李々佳のあれこれ雑記・・・ どこへいくかわからない散漫な話ですが、目に留めていただけたら嬉しいです。 「リーディングケース」では今までの実占例をご覧になれます。

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