過去の恋part6・・ふたつめの過去その2;彼女の気持ち


彼女の深層心理を顕す「力R」は、『やるせなく』恋が時間的消滅を辿ってしまったと思ってしまったことを、表現しています。

「力」は、たおやかな女性が、勇気と優しさを以て獅子を手なづけている図です。このとき、獅子はひとが誰しも持つ”獣性”の象徴で、乱暴な男性性といえます。それを理性や忍耐力・継続力といった女性性でコントロールするとき、この獅子は”秘めたる情熱”や”内面の底力”になります。

リバースで示されれば、女性を凌駕する獅子。
感情的になっているか、状況に抗う術なく無気力になっているか という心理状態です。
「審判R」とのコンビネーションですから、後者でしょう。

「審判R」;『愛の不在感』を意味するこのカードは、質問者が持てば、占者である私も胸が締め付けられるような、痛々しく切ないカードです。彼女は、この時点でポジション4に示されている、「月R」;『状況が次第に良化されていっている』ことを見上げられません。深い悲しみに沈んでいるために。

ところが、起点であるポジション1に示されたふたりの関係性を示すカードは「星」、遠距離恋愛にベストカードです。
『美しい愛情』、『夢と希望』をその象意に持つこのカードは、続く星空の下に相手がいれば、相手を応援し、またいつか会うことを明るく考えられる状態を示しています。

この展開のなかで、タロットカードは、それぞれの心境でさえ、それぞれの立場からではなく、ふたりの関係性を鳥の目で俯瞰視したときに選ばれてくるものです。彼女の顕在意識はこのカードで顕されます という具合に。

ですから、彼女が彼との接点をもう見いだせないと思ってしまったとき、実は二人にはまだ可能性があったのです。

「星」はthe polestarです。人生がしばしば航海に喩えられるように、道を照らす”星”です。
未来を見つめようとする姿勢ですから、現実性は少し希薄かもしれませんが、夢や希望があるから頑張れる、その礎ができている状態だったのです。

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李々佳・・縷々綿々

占い師:李々佳のあれこれ雑記・・・ どこへいくかわからない散漫な話ですが、目に留めていただけたら嬉しいです。 「リーディングケース」では今までの実占例をご覧になれます。

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