彼はどう思っているの?part3・・彼が持つカード
リーディングケースにご応募いただいたものです。
ゆかさま 占日時2020/12/04
ゆかさんが彼との結婚にこだわるのが悪いわけではありません。そうなってしまうのには、彼の「隠者R」で示される彼の現状態も問題でもあるからです。
彼の状態として選ばれているのは「隠者R」です。『探究』を第一義とする、大変『聡明』なカードです。自分の『スタイル』があって、周囲/他人に左右されないことを顕します。このカードがリバースになると、このカードの持つ『聡明さ』『細部に配慮できる緻密さ』のマイナス面が出て、ひとの姿勢として示されたとき、そのひとの『偏屈さ』を顕します。『(心の)引きこもり』状態を示すことが多くあります。
「隠者R」を持った人は、対峙する相手やものごとの欠点探しをするような、揚げ足取りのような『批判』から入る姿勢をとりがちです。この場合、ゆかさんに批判的姿勢というのではなく、『結婚』ということについて批判的といいますか、後ろ向きな状態なのでしょう。だから、「まだ早い」という彼の表現になったのでしょう。
ここまで読んできて全体のカードの流れからしっくりしないかな、とカードリーダーとして感じます。そこで、「隠者R」をもう少し深く掘り下げ、リーディングに重要な意味を持つカードに描かれた人物像の姿勢をみますと、ゆかさんのポジションに背を向けていますね。ここを一旦置いておき、彼が『偏屈』になっているのはどういう状況があるからなのか、彼側にある要素をみていきましょう。
そうなっている理由はポジション4の彼側のカード;「皇帝R」に探せます。「皇帝」は“王様”のカード、『一国一城の主』という象意から社長さん、フリーランス、サラリーマンであっても会社組織などでリーダー的ポジションにあることを示すものです。リバースですと、そのポジションにありながら自分が十分にやれていないと思ってしまう状況にあったり、彼にとってリーダーたる存在の上司などが彼に『横暴な姿勢』があることを意味します。
ここで、ご依頼文を参照しますと、
――――――――彼は、今の会社に不満があるようで徐々に転職活動をしています。
とありますね。
男性は(もちろん今の時代男性に限らずではありますが)文武両道といいますか、仕事がうまくいっていると恋愛も前向きに考えられるものですが、彼がその状態にないのだな、とわかってきます。
彼側に出ている「隠者R」と「皇帝R」を総じて読んでいきますと、彼が、今の会社に不満があること、その自分を肯定していないことが浮かびます。「皇帝R」は『男性不信』のカードでもあり、男性がこのカードを持つとき、『自信がない』ということを顕します。「隠者R」は『コンプレックス』を意味し、『俺なんか・・・』というような自分にも『批判』を向ける状態のことです。そして、前述のようにゆかさんに“背を向けている”・・・
また、「隠者R」は『憶測』を第一義とし、『起こってもいないことをあれこれ先回りして心配』し、自分にとってネガティブな想像を膨らます状態を示します。『細部までよく気が付く』という「隠者」のカードが持つ性質を悪く展開している状態をカードはリバースになって示唆しているのです。彼は自分の殻に閉じこもっているようです。
“結婚”には、自分の仕事が安定していないとできないと考えるところが基盤となっていますが、ゆかさんのご依頼文にも“不満があるようで”と書かれているように、ゆかさんとの結婚はゆかさんと決めるべきところでもあるのに、自分ひとりで『考えすぎ』てしまっていて、ゆかさんにはただ「まだ早い」と言うだけです。自身の葛藤をゆかさんに見せるのは格好悪いと思うところもあるのでしょう、自分で抱えてしまっています。
では次に、彼の気持ちはどういうものなのかみていきましょう。
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