彼ともう一度part4・・彼女側のカード

リーディングケースにご応募いただいたものです。

ハルさま 占日時2020/04/19

彼女の姿勢を示すカードの「節制R」、背景に「デス」、その心理としては深層心理に「世界」、その上に置かれる顕在意識に「星R」ですね。


「節制」は『協調性』豊かなるカード、天使が両手に持つ水瓶を一滴残らず移し替えている図が描かれています。金と銀の水瓶、両方を受け入れて『周囲/他のために(利他的)』ちょうどよくバランスを取る・・『受容と調整』を意味します。また、蟹座と関連して『テリトリー』と強く結びついて、『穏やかな日常』を意味します。『穏やかな日常』は、周囲と自分との、相手と自分との、今ある場所と自分との、『調整』あってこその『穏やかな』ルーティーンがあってこそ成り立ちます。当たり前の日常は(実はありがたいものですけれど)今ある場所と今持っているものを『受け入れて』こそ成り立ちます。


リバースになると『穏やかな日常』がガタつくことを示します。また、非常に大人っぽいカードであり、リバースで『幼児性』が出てしまいます。『ないものねだり』といった意味もあります。恋愛シーンでの姿勢としてこのカードが示されて、『(傷つくのが怖いので)自分は動かないけれど相手から動いてほしい』、こうなったらいいのにならない今を嘆くような、臆病な少女のような姿勢です。


彼女は彼と一緒にいることが『日常』的だったのでしょう。彼から離れて数ヶ月経ってしまった今、当たり前のように隣にいた彼と離れて大変心細い状態です。それを受け入れがたく感じても致し方ないところでもあります。


ポジション4,過去をも示すところに「デス」。彼女は彼が「離れたい」と言ったことを完全に『別れ』なのだと捉えています。これは、ポジション1「節制R」の裏付けになるものです。このカードが表現のハウスであるポジション1に示されているのですから、彼側の「悪魔R」と関連させて読めば、彼が離れたいと表現した(悪魔R)ことに対し、彼女は『(離れることを)受け入れがたい』と表現してしまった事態が現状だといえます。


ただ、リバースに顕されたカードはそれをアップライトにしようという努力がこの事態の解決策でもあります。彼が離れたいと言った、受け入れがたくともここは一旦ひいてみると、このままでも復縁の可能性は大きいところを更に強くします!


彼女の心理状態は・・

深層心理「世界」は、結婚のカードであり22枚大アルカナ最高最善のカードです。『これ以上はない』。『完成/到達』が第一義であるところから、ものごとの節目、卒業を意味することもありますが、今回の場合では他のカードと展開全体のイメージから彼女にとって彼以上に素晴らしい人はいない、そんな彼を大好きな感情だと捉えます。


ところが、カードの上下関係からそれを抑えて顕在意識に「星R」。『希望と夢』を顕す”未来を見つめるカード”;「星」はリバースになって『過去を振り返ってくよくよする』という意味に転じます。『悲観的』『未練/邪推』という象意も持ちます。また、『くどい愛情/深情け』を意味します。彼女は、彼こそが今までの恋愛経験上最高に素敵なパートナーであり、結婚も無意識に考え始めていたのかもしれませんね。だからこそ、自分がしつこくしてしまったのではないか、自分が悪かったのではないかと非常に悲観的になってしまっています。


ですが、ここで思い出してください。前段で解釈したように、彼の「離れたい」は、彼の嫉妬が高じてという、彼の身勝手さからでた言葉でもあるのです。そのようにカードが教えてくれています。ですから、彼女としては今、離れていることは彼に彼自身が自分のことを考えるべき時間として与えてあげたほうが未来の復縁の可能性を強くすると思ったほうがいいのです。


今後の流れとしても、このままでも復縁の可能性は色濃く出ているのですが、それをより盤石にするためにも、彼女が今離れていることこそ復縁へのプロセスと捉えることが必要なのです。そしてそれは、彼女が彼と離れている状態においても彼女自身の『穏やかな日常』のルーティーンを続けることです。表情は作るものでいいのでにこやかに、身体を動かし、しなければならない仕事や生活を続けることです。

李々佳・・縷々綿々

占い師:李々佳のあれこれ雑記・・・ どこへいくかわからない散漫な話ですが、目に留めていただけたら嬉しいです。 「リーディングケース」では今までの実占例をご覧になれます。

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