会えなくなって・・part4・・彼の持つカード
今回は、リーディングケースにご応募いただいたものです。
なおさま 占日時2019/03/30
まず、なおさんが知りたいところでもある、彼の持つカードを読み解いていきましょう。その姿勢は「世界」、『到達/完成』を第一義とするこのカードは、彼が今の状態がなおさんと自分にとっての到達点であり、『これ以上はない』というスタンスを取っていることを表しています。「デス」と通じる、『別れ』のカードでもあるのです。
ただし、22枚メジャーアルカナ最高最強の「世界」で示される『終わり』は『ハッピーエンド』です。彼は、なおさんとの恋愛関係は素晴らしいものだった、今は会えないけれど自分にとって最高の恋だったとのスタンスを取っています。
ですが、前述のように”不倫関係”は『終わり』、ふたりが『堂々と』『結婚』もできる状態であることも同時に示しているものです。彼はそのことを認識しているでしょうか・・
そこで、彼の心理を顕すカードを見てみると、深層心理に「皇帝」、顕在意識に「月R」です。「皇帝」は”王様”のカード、一国一城の主を意味します。且つ、女性にとっての男性性です。「女帝」と対になる、『夫となる彼氏』のカードです。彼は離婚しているのですから、元妻の夫としての感情ではなく、これはもちろんなおさんに向けられたものです。
”王様”から派生して『征服』という象意を持ちます。安静が女性に対して『征服』という感情はイコール『性衝動』といえます。身体を求める欲望というよりは、「皇帝」という大変『責任感』の強いカードで示されている以上、きちんと形をとる・・なおさんと夫婦関係になろうとする感情です。彼はその心のベースとして、なおさんときちんとしたい愛情をお持ちです。
顕在意識には、人物像のない「月」がリバースです。「月」は夜の闇の象徴であり、夜の闇の中ではどこにも一歩も出せない・・そんな不毛な関係がいわゆる不倫関係ですので、これは不倫のカードです。ですが、夜の闇の中では男女間の魔法が起こる、そんな少し艶っぽいイメージを持ちます。
単に不倫関係のままで「月R」が出れば、『不倫は潮時』そんなイメージになりますが、今回はもっと違った意味で示されていると解釈します。「月」には人物像がありませんから、『自然と/やがて』といった意味が出て、リバースで『夜明けを待つ心』と解釈します。自然と、徐々に夜は明けていきます。
『時を待て』というメッセージです。また、夜が明けていき、光がさし、やがて「太陽」が昇ります。「太陽」は結婚のカードですから、『そろそろ結婚を考える』といった心理状態でもあるのです。なおさんたちの場合に照応させれば、『不倫の解消』と『なおさんと彼との結婚』は、両立するので、この場合、2つの意味でこれらのカードが選ばれています。
彼は、なおさんと一旦不倫関係を閉じ(それは現実としては”別れて連絡も絶ち”)、そうして今まさにもう少し、と『時を待って』いるのです。後述する未来の流れにも、現実に二人が再開するであろう暗示が出ていますが、では今なぜ彼は連絡を絶っているのか・・それは、『まだ時を見計らっているから』でもありますが、ポジション4「法皇R」にもっと直接的な理由が出ています。
「法皇」は『常識』『世間』を意味するもので、リバースで『自分の考えを押し付ける』といった意味があります。ふたりの不倫関係は世間では認められないものだったには違いありません。「法皇R」は、彼の周囲でなおさんとの関係を認めない!といまだ『介入』しているのでしょう。だからこそ別れたのですし、彼の状態を示す「世界」は、この「法皇R」への姿勢でもあります。
そして、彼は、なおさんとの再会を胸に期して、そのタイミングを図っているのです。
次回、なおさんの持つカードに触れます。
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