春風亭昇々/瀧川鯉斗二人会
ちょうど1年前くらいからですかね、地域のホールで時々かかる寄席に、家人と出かけるのが恒例のようになってきました。シニアの仲間入りにはいいかもです。
さて、今回は『春風亭昇々/瀧川鯉斗二人会』、春風亭昇々師匠が脳梗塞サバイバーであるとか移住生活されているとか、瀧川鯉斗師匠が元暴走族総長だったとか、浅田真央ちゃんと公開お見合いしたとか、おふたりのことは何も知らなかったのですが、同じ年の若手というのか中堅、ってカンジなのですかね。(春風亭昇々師匠のブログを少し読みましたが、いや、面白いですね)
演目は、春風亭昇々師匠が『お見立て』、瀧川鯉斗師匠が二席で『片棒』と『紙入れ』でした。
『お見立て』は花魁が嫌な客を断るのに自分が死んだと使いに嘘をつかせて、見舞いだ墓参りだといった騒動になってゆく廓話です。仕込み落ちと呼ばれる、前もっての伏線が張られたサゲで、とても興味深く感じます。師匠の声が張りのある心地いい響きで、噺を聴かせる、ってカンジでより面白かったですね。大河ドラマ『べらぼう』で、毎週のように遊郭の雰囲気を身近に見ていたので、映像を思い浮かべつつ楽しみました。
さて、瀧川鯉斗師匠、モデルや俳優でもあるというだけあってすっと背が高いイケメンです。特徴のある穏やかで優しい口調、吝嗇な商人が誰を跡取りにするかを決めようと、三人の息子に自分の葬儀を如何に『安く済ませるか』聞いてみるというあらすじです。次男が語るうちに葬儀を祭りのように盛り上げてゆくときの、『こりゃいいよ』という言い方がなんだかツボでした。
二席目の『紙入れ』は艶笑落語で、慌てる間男と冷静沈着な女房の対比が笑えます。師匠の演技がまた面白かったですね。このサゲは二種類あるそうで、旦那があくまで気づかない、という体のものと、実はすべてお見通しだったと分かるという、ちょっとコワイものとがあるそうです。(今回は前者でした)
うん、楽しかったですね。また出かけようと思います♬
No War Please
0コメント