読書👓
対面鑑定をお休みしていて数年、電車に乗らなくなりました。中学校から短期大学まで小1時間の電車通学、その後のお勤めも家から会社まで1時間~1時間半の通勤時間でした。電車内で本を読むのが、私の定番でした。家から目的地まで遠いので、始発だったり座席に座れることが多かったことも、その習慣づけの助けになったのでしょう。雑読ですが、図書館にもよく通い、父親が『お前は活字中毒』と少し褒めるニュアンスで言っていたのは親の欲目ですが、まぁ本を読むほうだったかと思います。
電車に乗らなくなったから、というよりも、最近では老眼で見えなくて・・というのが本から離れた大きな理由ですけれども。そもそも時代は変わっていて、電車に乗ったところで本を読んでいるひとというのはめっきり見かけなくなりました。
そんなある日、腰かけていた私の目の前で吊革につかまりながら『時ひらく』を開くひとがいます。三越の包装紙に描かれた有名な赤い楕円がほんの装丁になっています。ああ、今ちょうどやなせたかしさんの朝ドラだっけ、と思いながら、本の表紙を盗み見(!)すれば、今を時めく人気作家6人に拠るアンソロジーのようです。
やっぱり加齢のため、長編小説を読むには気力が衰えていましてね💦 &テーマが一本通った連作短編は大好物です。早速購入しようとAma〇onを探します・・・絶対いいよと勧めてくれる友人知人(みんな私よりずっと若かったりですけども)もいますし、時代の流れもさもありなんというところですが、なにを臆するのか、電子書籍には手が出せないでいます。
・・まぁとりあえず、連作短編を3冊選びました。その1冊目、『ツナグ/辻村深月』を読み終わりました。生者と死者が『ツナグ(使者)』を介して一夜会う・・・重いテーマながら、爽やかな読後感です。ああ、だいぶ以前に樹木希林、松坂桃李をキャストに映画化もされていたんですね。ひとの心の奥深くの葛藤が映像を伴うように胸に迫ります。うん、面白かった。
老眼鏡を相棒に、読書習慣を再び持ちたいと思います。
No War Please
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