月が綺麗ですねpart3・・彼女の気持ち、彼の気持ち

今回のケースはエキサイト電話占いのお客様のものです。 お客さまの許可を得て掲載しています。 kyonさま 占日時2018/08/29

彼女の『距離を置きたい』というLINEに対して彼はごめんなさいの他に、『月が綺麗だ、月を見ながらビールでも飲んで・・・』というような返事をしたそうです。ちょうど満月でした。彼女はそれを受けて、月の写真を撮り、『私も見ましたよ』と送ったそうです。


カード解釈途中でこのエピソードを聞き、はたと閃いたのが、夏目漱石が”I love you”を”月が綺麗ですね”と翻訳した話です。ポジション4は、この話を聞くまで彼の家族関係のことと解釈していましたが、ああ、「月」のカードは”月”そのものを示したのだ、と納得しました。


実は、あとで聞けば、彼はこの夏目漱石の話を知らなかったそうで、単純に月が綺麗だと言葉にしたそうで、私の解釈は表面上間違っていたわけですが。


さて。彼の深層心理は、恋の沈滞を招く「隠者R」、彼女の言葉を受け、独りになってしまうのか・・と、いじけてしまったようですね。気持ちが沈み、前段階での自分の身勝手な行動を思い起こし自責の念に駆られています。


それでも、それを抑えて顕在意識には「裁判の女神」。結婚のカードです。天秤座と関わる、『均衡』を示すもの、『似合いの二人』という意味があります。彼は、彼女にそう言われてもやはり結婚するなら彼女である、自分のパートナーは彼女である、と思うのです。


これは、”I love you”ではありませんか!


彼がそう思う理由には、彼女の姿勢として選ばれている「女帝R」、彼の立場からすれば『揺れる女心』として捉えたのだろうと解釈します。現実に彼がこの言葉で捉えたわけではありませんが、彼女は玉座から降りきってはいないのを見ているのです。


彼の姿勢は、「マジシャンR」、『嘘/ごまかし』という象意があります。『言いたいことを全て言っていない』状態を指して出てきたのでしょう。私の夏目漱石解釈では、彼の言うことが彼女にはわかりにくかったのですから、このカードが出てきても繋がりとして当然です。

・・・実際には彼は夏目漱石のつもりではなかったので、ここの解釈としては、彼女に『距離を置きたい』と言われてすっかりいじける心を『けれど別れを告げられたわけではない、自分は彼女しか考えられない』そういう感情を、言葉に乗せきれなかったということでしょう。そこで、満月の話をしたのです。


それでも、私は、彼が本当に彼女に言いたかったことは、「I love you」なのだろうと思います。

カードは鏡のように彼の心を映します。例えその言葉が彼の念頭になくとも、心はカードに映されたのです。


本日、李々佳は月2回のレギュラー出演日、東京大神宮近く 占い処 すずらん で14:30からの待機です。占いはいかがですか?

李々佳・・縷々綿々

占い師:李々佳のあれこれ雑記・・・ どこへいくかわからない散漫な話ですが、目に留めていただけたら嬉しいです。 「リーディングケース」では今までの実占例をご覧になれます。

0コメント

  • 1000 / 1000