養花天
仕舞うつもりだったセーターに袖を通したくなった雨の前の日、垂れこめた雲で空は低く感じます。続く雨の日、季節が戻った寒さにヒーターをかけるけれど、大気はどこか緩んでいてほんのひと月前の張りつめるような緊張感はありません。
春の曇り空はどこか甘やか、花や雨の匂いに糖分でも含まれているようです。陽が落ちた空もアイシングされたような白、空の色も少しだけトーンが明るいように思います。こんな空にはウールのセーターよりコットンシャツのほうが似合うかなと、迷います。
養花天。
この季節の雲は花を育てるのですね。
No War Please
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