ⅩⅤ.悪魔(リバース)/カード徒然/諦めること手放すこと

山羊の頭を持った”悪魔”に、男女が緩い鎖で繋がれています。『束縛/呪縛』を第一義とする、『苦痛と快楽』を顕すカードです。少しも不幸せそうに見えない、ダンスを踊る男女は鎖で繋がれた閉鎖的な空間にいるのを忘れてしまったのでしょうか。


このカードがリバースになれば、緩い鎖は頭を抜けてすとん、と下に落ちるでしょう。目から鱗が落ちるように、ふと我に返る、そんなイメージです。


「悪魔」は、『~しなければならない』と自分に重責を課している、重荷を背負っていることや、逆にやめなければならないと思っていることに『執着/固執』してしまう状態を指して示されます。そう、あなたの首に鎖を架けたのはあなた自身がひとつの方向を思いつめたからなのかもしれません。


このカードがリバースになれば、緩く自分でも外せるはずなのに外さないできてしまったその鎖は、自然と解かれるのです。


『諦める』という言葉は、放棄、断念・・・マイナスイメージで使われることが多いのですが、本来の意味は『真理をあきらかにする』『つまびらかに見る、聞く』ということを顕すものです。今この時の現状/ありさまを思い込みの”鎖”を外して見る、聞くことなのではないかな、と思うのです。


先日、このカードが恋のご相談のアドバイスカードに選ばれてきました。

諦めるのは彼との未来ではなくて、今この時の彼から連絡がないこと、それを諦めることではないでしょうか。彼への未来は諦めずに目指す場所のままにして、連絡がないことを受容したら、彼女の次の一歩は自然と出るのではないかと思いました。


No War Please



李々佳・・縷々綿々

占い師:李々佳のあれこれ雑記・・・ どこへいくかわからない散漫な話ですが、目に留めていただけたら嬉しいです。 「リーディングケース」では今までの実占例をご覧になれます。

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