長い春part5・・未来予想/彼女へのエール
今回のケースは、リーディングケースにご応募いただいたものです。
みなこさま 占日時 2017/09/13
カードを読むには、まず全体像を掴むことが大切で、13枚のカードが繋がりあって読み手に訴えるイメージが占断になります。
そのイメージからは、『彼女と彼は結婚の約束をするでしょう』というものですが、 ご感想を受け、 それが過剰な表現であるということならば、『ふたりの縁は深く、結婚という形をとらずともそのパートナーシップはずっと続くでしょう』というところでしょうか。
彼女が最初の依頼文で以下のようにかなり悲観的な表現をしているところから考えて、
>(そう決めつけてしまうことはないのに)年齢的に出会いは無理
>(彼が交際を続けたいという意思を伝えているのに)いつ終わるか
>(まだ『死』を考えるには早いと思うのですが)別れて一人で死ぬ準備
少し控えめな読み方もしていこうと思います。
まず、ストレートな李々佳のリーディングです。
すぐに起こってくるであろうこと、またふたりのキーカードに「星R」が選ばれました。
「星」は、『希望と夢』を顕す『未来を見つめるカード』です。 また、「星」は地上にいる我々から手が届きません。『遠い展望、ヴィジョン』です。 そしてまた、『理想的女性像』を顕します。
遠距離恋愛にはベストカードです。なぜそうなるかといえば、 ”星空を見上げて、続くこの空の下に彼(彼女)がいるならば、自分も元気が出るし、彼(彼女) にエールが贈れる”というようなことを指します。「美しい愛情」という意味を持ち、性愛的なことが欠落しているところからも、遠距離恋愛にベストカードだといえます。
さて、このカードがリバースですね。 裸の女性が描かれたこのカードは『心身の健康』を示し、リバースに示されて、『心の疲労』を顕します。 リバースで『つまる、滞る』イメージを持ち、小さなストレスが澱のように静かに積もってしまった状態をも顕します。
このポジションは、キーカードでもあるので、その観点からいえば『ふたりにはもう遠距離恋愛は無理な状態であること』をカードが訴えていると解釈します。 このメッセージを質問者のために或はふたりのためにどう活かすのか、がこの占いの肝です。
ここを置いておいて、読んでいきますと、 みなこさんは、前述した「フールR」の状態からスタートしていて、まもなくより『悲観的』になり、 彼と『一緒に』生きる『未来』を『夢見る、理想とする』ところもあったけれど、それはもはや届かない夢になってしまって、彼とのコミュニケーションにも疲れてしまうのでしょう。
かといって他の出会いを求めるには、自分の過去の美貌(外側から見たもの)と現在を比べてしまい、自信が持てずに出会いも諦めてしまう状態になってしまいそうです。
このカードは彼にも影響します。 彼は、みなこさんからの連絡が滞ったり、その内容が少しネガティブに感じたりもするでしょうし、 また、彼側からの観点で、彼は心の葛藤を持ち(ポジション3)、彼には好きな人にはそばにいてほしいといった価値観をも持ち(ポジション4;「節制R」)、それでもみなこさんとの関係性をある意味”無理やりに”冷静に捉えました(ポジション1;「女教皇」)。
彼のスタートはそこなので、早晩彼自身にストレスが溜ってくるのでしょう。
続くポジションには「女帝」+「タワーR」。
彼は、みなこさんとの結婚を選ばないと言っておきながら、やはり『心の距離』がある状態に耐えがたくなっていく様子です。 そこで、恐らく彼はみなこさんにはっきりとプロポーズしないまでも、彼にとって『妻となる彼女』(;「女帝」)に捉えられるみなこさんに、これからも続く交際の意志を告げる可能性が高いと思います。
意志を告げる・・そこはポジション7のサブカード、「裁判の女神」が出ているところからいえることです。 このカードを持っている方が”裁判官”であり、これは結婚のカードの内の1枚です。 天秤を持つ、天秤座のカード、自分に『釣り合う』相手として、彼はみなこさんを選ぶのでしょう。自分のパートナーをみなこさんに決めるのでしょう。
最終ポジション;「審判」+「裁判の女神」に、入った読みになっていますが、 さて、最終イメージです。
「審判」は、墓が描かれた長い長い時間軸を持つカードです。 『奇跡』を示すもので、ダジャレですが、『奇跡』を起こすためには、それに至る『軌跡』は必要で、頑張ってきたことに結果が出ることを顕しています。
いつも常に二人の関係性を維持すべく頑張っていたわけではないと思いますが、 『許し許される』、『長い春にピリオド』という象意を持つように、 ふたりは長い道を一緒に歩いてきたのです。その結果がまもなく出るでしょう。それは別れではあり得ません。
「審判」は、墓が描かれた『永遠の約束』を意味するもので、『家族の絆』を示します。 ふたりの來住方と、ゆく道両方を暗示していると私は思います。
先に少し触れましたが、サブカードに「裁判の女神」が出ている以上、結婚を前提に、ということも含まれているのだと思います。
以上が私の読みですが、彼女の感想には、
>ただ、パートナーシップという形はないと思います。現在も、交際事実を親弟妹は知りません。結婚意思のない人と付き合うのはどういうことか、と全員から非難轟々になるのが目に見えていますから(^^;;
とあるので、控えめな読み方をしてみましょう。
>非難轟轟 ということは、ポジション4;「法皇R」;『家族、世間に受け入れられない』ということも素電い顕されていますね。 顕されているということは、現在みなこさんが周囲をそのように捉えているということです。
その状況があったとしても、未来に「審判」+「裁判の女神」が示されているのなら、 (サブカードゆえ)結婚という形はとらないけれど、ふたりは互いに相手を自分のパートナーと認め、この先も関係性を維持していくでしょうし、そのパートナーシップは暖かいものでしょう。
だとすれば、一人で死ぬ準備を考えるのは、ナンセンスなのではないでしょうか。
また、予想にすぎませんけれども、ふたりには長く一緒にいるべき縁もできているのですから、そこへ行こうとするならば、この予想はより盤石になるでしょう。
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