夫の本心part3・・彼の心境／深層心理と背景

今回のケースは、リーディングケースにご応募いただいたものです。 ミチコさま　占日時　2017/08/21

彼の深層心理には、『相手の感情や権利を無視する』という意味で「戦車R」が出ています。

彼は、自らの孤独を感じるあまり、ミチコさんの感情を慮る余裕をなくしています。 彼の持つ「隠者R」もこの「戦車R」も、揃ってミチコさんのポジションに背を向けているので、ミチコさんの表現；外界に出ている姿勢；ポジション１の「タワーR」；『傷ついている』ミチコさんには、気づかないのです。 或は、あえて気づかないように思おうとしているともいえてしまいます。

 そして、『理想的男性像』を意味するこのカード、リバースになって男性が持つと、『カッコつける』という意味があります。 また「戦車」は『走ってゆく車』であり、リバースになってそれがひっくり返る、ブレーキを踏んだのではなく障害に躓いて止まってしまったことを示します。

彼の心を俯瞰的にみたものをカードに映しとっているので、もちろん彼にその自覚はないと思われますが、 彼が、かつてはミチコさんやお嬢さんたちをプラスの意味で”カッコつけて”引っ張っていくのだ、との決心が、孤独感が強くなりすぎてしまったがために、ぽきりと折れてしまったかのようにみえます。 

そこで、マイナスの意味で”カッコつけて”俺は一人きりだと、シニカルになっている心境のようにみえます。 

さて、外界に出ている彼の姿勢ですが、「吊るし人」で顕されています。 『他に選択肢がない』『忍耐が（運命に）求められている』という象意ですが、絵柄通り、身動きが取れないような状態であることを示しています。『ひとに尽くす』カードです。 

彼は、自らの辛い心境を『犠牲にして』、自分の楽しみなども『我慢して』家庭を支える自分というスタンスです。 「吊るし人」は過酷な状況においても頑張り切れるスタミナをもったカードではありますが、 彼の捉える『過酷な状況』は、彼の心のなかだけのもののようでもあります。

同じポジションの2枚のカードは反応しあいます。 

ポジション1のミチコさんのカードは「タワーR」ですね。リバースで『心の距離』を示すもので、ミチコさんが彼に対して距離をとった姿勢であることを示しています。 また『誤解』『傷心』という象意が並び、『相手の言動を誤解して勝手に傷ついている』とも表現できるカードです。ミチコさんは彼の「吊るし人」で示されるような、『黙して語らない』態度に傷ついています。 また、過去の彼の女性関係を（もしかしたらそれは『深読み』かもしれないのです』）心配し、まだその傷も癒えていないかのようです。 ただ、そのミチコさんの姿勢をも、彼の心は眺めていません。