アンナは美し過ぎたけれど・・・
大作好きな友人が『アンナカレーニナ』を観ようというので、出かけました。
大好きなジュード・ロウも出ているし、アカデミー賞衣装デザイン賞獲得作品でもあり、
期待を持って出かけました。
確かに美しい衣装や映像は素敵だった。
また、舞台を見るような独特の場面転換には、とても惹かれるものがありました。
ただ、なんというか、内容的に・・・一言で言ってしまえば「昼のメロドラマ」のようだった、というか・・・
「許されぬ恋」の醍醐味、みたいなものが、なんだか浅く描かれていたような・・・
ごめんなさい、監督、生意気?
アンナとアレクセイ、キティとリョーヴィン、この恋愛の対比が描かれている物語なのですけれど、これまで映画化も多くされて、もともとが文芸大作。私などが感想を述べるのもおこがましいところですが、
なんだか、この映画のアンナは現代風というのか、も少し、
「ならぬ愛」の切なさ・美しさを感じたかったなあ、って。
青年将校;アレクセイのアンナに対する献身が、原作ではもっと・・・って。
もうひとりのアレクセイ;夫の脚色は好きになれるものだったけれど。
登場人物のなかで、愛すべき人物だと思えたのは、アンナの兄オブロンスキーとドリーの夫婦です。
なかでも、ドリーの人間的優しさ、魅力は光っていると感じました。
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