日常の号泣

2013夏ドラマがそろそろ終盤、どれもラストに向かっての盛り上がりにどきどきです。
痛快！でああ、原作も読みたいなと思っている『半沢直樹』（注目は手塚とおる）とか、数字をダウジングで試してみたりの『リアル脱出ゲーム　密室美少女』だったり、緊張感が魅力だった『激流～私を憶えていますか？～』とかね。宮部みゆきが大好きな私に杉村三郎イメージぴったりのキャスティング『名もなき毒』も。『救命医療病棟24時』に『放課後グルーヴ』の福田クンが出てきてたり。今季は注目したものもいつもより多かったのですが、見る度に号泣なのが『woman』です。

歳を重ねたおかげで、涙腺もかなりゆるくなっていますけども。
始まる前は満島ひかりってそれほど好き♡ってわけでもなくて、子どもが出るしなあ、局記念番組って冠だし、この設定じゃあこれは泣かせたいんだよねえ、とは思っていました。

NHK朝ドラ『まー姉ちゃん』の時からファンである田中裕子にとても興味があるし、と見始めてもう毎回かっこ悪いですねえ、私。
じっと落ち着いて見ていられなくて、テレビの周りやテーブルを必要以上に拭いてみたり、洗濯物をたたむのをためておいたり、テレビの前からは離れられないんですけど立ったり座ったり。だって泣いちゃうから。心にぐいぐい迫ってくる言葉に、表情に、その空間に、ただもう泣くだけです。思惑通りの視聴者でしょうか。

毎回怒涛のように迫りくる感動っていうなかでも、「信さんは死んだんじゃない、生きたの」という台詞には強く胸掴まれました。“上杉さん”でなしに「おかあさぁん・・助けてよ」とかね。お父さんがブンを見つけてくれたんだよってシーンとか、ナマケモノさんと子どもたちのやり取りも、お絵かきの「てんとう虫人間でしょ、てんとう虫かえるでしょ・・・」の後にお母さんのお母さんがガラスを拭きながらくすっと笑うとか。昨夜で言うなら、（楽な道は選べないの）みたいな感じの後・・・「小春が生きようとしてるのに」とか。しーちゃんの雰囲気も「お姉ちゃんに会ってください」とか。もうツボだらけ。重ねられるエピソード、伏線の回収も見事だし。もう、今から最終回どうしようか思い悩んだりしてます。

ああ、もっともっと丁寧に生きていきたいと思わせてくれるドラマです。きっと私がもっと若い頃だったりもっと歳をとっていたら、またそれぞれに違うのでしょうね。


でもあえて。今季マイベストは、癒されたいときのお気に入り；ミニドラマ『シェフのそばで』にします。