寒いからさあ・・・

私は、子どもたちに口癖のように「なんで○○なの!」と言ってしまう。
例えば、ウチの二人は基本的に「ぱなしクン」(古)なので、
温めていた部屋に入ってくるときに必ずドアを開けっ放しにする。
例えば、あるべき場所に使ったものを戻さない。
私は、何も考えずについ、「なんで開けっ放しにするかなあ」と言う。
(この表現ならまだましな方ですが)

でも、彼らは私に悪意があって(寒くしてやれ、と思って)そうしたわけではない。
単に、だらしがない性格で、家にいれば緊張感もなく・・ということにすぎない。
ドアを開け閉めする余裕がないほどに他のことを考えているのかもしれない。

この場合の対処法は、「ドアを閉めなさい」と穏やかに言うか、
私が差し迫った用事で両手がふさがっていなければ、自ら立ってドアを閉めに行けばいい。
それができた場合の彼らの反応は「あ、ごめんなさい」と答えるし、
次の次くらいまではドアの開け閉めに関して気遣いを見せる。


この時、「なんで」と問うても、双方に納得のいく回答が得られるはずもないし、
問題解決よりも前に対立関係を生むことにもなってしまう。

「なんで」という言葉は、ひとを追い詰める。
自分以外に向けられれば、それは相手を非難する体となり、相手の実情を想像する余裕を失うし、
相手も自己正当化しようとするだろう。
「わざとじゃねーよ」「なんでって言われても理由はねーよ」「それどころじゃないんだよ(舌打ちつき)」。

この言葉が自分に向けられても、自分を追い込む。
私がこうしなければよかったのかと、反省を通り越して自分を過小評価、自己卑下にもなり得る。
「私の躾が悪かったのね」を通り越して「あなたたちはお母さんが嫌いなのね」。

何か、問題が起きた時に、その原因を探ることも必要な作業だろう。
でも、大抵はまず、起きた事態を乗り越えるために何をするのか、を考えることの方が優先されると、
対立を避けることができると思う。

それでも今日も「なんで開けっ放しにするのよ!」と言ってしまった私なのだけれど。



李々佳・・縷々綿々

占い師:李々佳のあれこれ雑記・・・ どこへいくかわからない散漫な話ですが、目に留めていただけたら嬉しいです。 「リーディングケース」では今までの実占例をご覧になれます。

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