曖昧な関係『好きな人の気持ちは?』part2・・・【占例紹介】
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占断データ;
ワンオラクル;皇帝R
ポジション1;(ふたりの現況)フールRと戦車R、
ポジション2;(彼女の気持ち)タワーRとデスR、ポジション3;(彼の気持ち)世界Rと隠者R、
ポジション4;(それぞれの周囲の要素)マジシャンRと悪魔、
ポジション4;(それぞれの周囲の要素)マジシャンRと悪魔、
ポジション5;(未来に繋がるキーカード)恋人、
ポジション6;(近未来)審判Rと運命の輪R、
ポジション7;(最終的なふたりの状況)太陽と皇帝R
カード展開に先立ってのワンオラクルで選ばれたカードは「皇帝R」、年の差のある彼の未熟さを顕したものなのか、彼女が自ら恋愛を進めるのに消極的なのか・・・・そんな印象を抱かせます。
さて、この恋愛関係の現状は、「フールR」と「戦車R」で示されるように、ふたりともがお互いを気にしながら積極性が持てずに恋の進展がとどまっている;その場で足踏みしているような状態です。彼女は彼の状況がはかりかねて気苦労を抱えるばかりで、連絡したいのにできない、前にも後にも進めない様子です。彼は、その気持ち(顕在意識;「世界R」)と裏腹に彼女に意地を張っているのか、または攻撃的なのか、なんだか素直でない態度をとっている様子です。(「戦車R」の象意を一言で言えば『暴走』か『停止』です)
ここで、彼の気持ちをみれば、顕在意識として「世界R」、このカード1枚ならば彼女への『片思い』とも受け取れるものが出ています。「世界」は、リバースに示されようが22枚大アルカナ最も強く、最も良いとされるカードです。私のビジュアルイメージでいえば『みんなが幸せに笑顔を輝かせているウェディングパーティで、花嫁ひとりがなぜかブルーな顔をしている』というような感じです。また、「世界」は『物事の完成』を象徴するカードであり、人間の完成が”死”ともいえるように、大往生をも示すカード。若い人にとっては『結婚』や仕事の『大成功』、『新居完成』など、節目のときにこそ正位置で示されるものでもあります。
要は、彼の気持ちにリバースであろうと、『最高の愛情』といえる「世界」が示されたことは、彼の気持ちが自分に向けられていてほしい彼女にとっては喜ばしいことともいえます。
ところが、彼の深層心理には、『恋の沈滞』を顕す「隠者R」。彼は心の奥に彼女に対する疑念や嫉妬、憶測を抱えているのでしょうか?・・ですが、展開のなかには彼がこのカードを持つ理由を彼女のほうに探せません。(例えばポジション4に彼女側に別の男性の影があるとか、彼女についての悪いうわさがあるなどというものは探せないのです)
となると、彼の背景に示された「悪魔」こそが、彼の心を閉じ込めている理由のようです。
「悪魔」;『苦痛と快楽』を示す『束縛』のカードです。(参照;ⅩⅤ. THE DEVIL〈鎖〉 )
彼は『秘密の恋』でもしているのでしょうか? いえ、そうであれば彼女への深層心理「隠者R」と繋がりませんし、彼側に女性の影をにおわすカードも見当たりません。では、彼の環境に『誘惑が満ちている』ムードがあるのでしょうか。いえ、これも占者である私の感覚を重要視すれば、その象意を汲むのはおかしいと感じます。彼はその環境的に、何事か『自己拘束』;『自分に厳しく』せざるを得ないような問題を抱えていて、彼女に愛情を持っているのに、八つ当たりしてしまうか消極的になっているのか(=「戦車R」)、それをうまく表現できていないようだと思うのです。
次回、彼女の状態と気持ち、背景・・・ハート形の右側について言及します。
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