Ⅴ.法皇 の正逆 『今彼か、元彼か』part2

--目次--

「法皇」のカードは、宇宙観としては”牡牛座”のカード。対応する惑星は金星です。私が『結婚』のカードとしている3枚(『太陽』、『世界』、『裁判の女神』)ではありませんが、一般には結婚のカードともされるものです。このカードが『社会性』や『組織』を顕すものだからで、結婚とは、社会の最小単位ですから。

でも、まず元彼との展開で逆位置に出たとき、私はそれを彼女に『結婚は成らない』とは伝えていません。『周囲の反対』として伝えました。なぜなら、リーディングはその1枚、或いはポジションだけで行うべきではなく、前後左右の関連性が重要だからです。
以前も書きましたが、このラブ・スプレッドの根幹は、ポジション1⇒ポジション7 になる と、動画化して読むことであり、その判断材料を2~6に求めます。

元彼とのポジション5から始まる未来予想として、
「審判R」で示される何らかの深い悲しみを伴うことをきっかけに、近未来的に、ふたりはまるで別れていなかったかのように(改めて復縁ということもなく)親密さが増す状態が予想されるけれど(ポジション6;「恋人」と「太陽」)、ひとつの展開で更にその先が示されています・・・最後のポジションの「法皇R」+「月」から伝わるイメージは、ふたりの関係性は、周囲に受け入れられない、周囲と折り合わない様子を示し、けれども特に彼側に彼女を異性として見つめる状態があるように顕されています。

本来、私はここで今彼の存在に気付くべきだったのです。
ポジション5;「審判R」;『別離』と、ポジション7のまるで不倫関係のような「法皇R」(=『親の同意が得られぬ愛』すなわち『世間の同意が得られぬ愛』)と、『曖昧な関係』・『危険な関係』・『不倫』そのものともいえる「月」が示されているのですから。要するに、このまま進めば、ふたりは(どちらかに)ステディな関係がありながら曖昧な関係性に至る可能性が出ていたのです。
そして、「法皇R」がメインカードである以上、危険な異性関係(言い換えれば彼女への「悪魔」よりはロマンチックな欲望)を強く感じる状態となるのは「月」を持つ彼のほうであるし、『周囲からの非難』を浴びてしまうのは彼女のほうである ともいえるのです。

更にポジション4を眺めれば・・・と元彼とのポジション1からのリーディングは次回とします。
もうひとつ、元彼と彼女が戻ること、その関係性がステディなものではない ことを示しているのは、彼女のお話を聞く前にひいている1枚のカード;「裁判の女神R」で、既に顕されてはいたのです。

ですが、彼女との1回目のリーディングでは、テーマが『元彼との復縁なのか?』ということでしたので、私は*ポジション6に違うリーディング*も頭に持ちながら、ここで、ポジション6の状態に留めるべくのお話をしています。曰く、『まずは、ふたりの関係性を安定させて、周囲に認めてもらうのはその先の課題として・・・』といったことです。

そして、占の後で、彼女に「直近に起こる障害(私は「審判R」をこう表現していました)を乗り越えて頑張る」とコメントをもらった後、その返信に*ポジション5~7の違うリーディング* を返しています。
・・・・・・・・
‟もう一つの読み方として、『直近の未来』に示された「審判R」は、jさんが(元)彼とやり直したいというお気持ちに素直になれない場合、自ら『不本意な失恋』感覚に陥ってしまうことなのかもしれません。でも、その後に「恋人」、「太陽」が示されているので、『(元)彼と別れを決意する気持ちが持てた時には次の恋人が現れること』を示したともいえます。そして、『未来』の「法皇R」「月」(ともに不倫関係を示すものでもあります)が、jさんに新しい、然も相手は結婚を考えるような恋愛状況のなかで、この(元)彼とも別れきれず、いえむしろ(元)彼のほうがjさんに未練を残してくるイメージがあります。”


更にその後、次のリーディングで「実は距離を置いている彼がいて、その人と別れなければ元彼との復縁はない?」と問われます。そこで今彼の存在があったと私が納得しますが、今彼とは『別れる』方向性が彼女のなかで決まっていたので、展開はせずに、ただ、『今彼とフェードアウトか、話し合うべきか』の二択をしています。

To be continued・・・です。

李々佳・・縷々綿々

占い師:李々佳のあれこれ雑記・・・ どこへいくかわからない散漫な話ですが、目に留めていただけたら嬉しいです。 「リーディングケース」では今までの実占例をご覧になれます。

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