『2年後私の仕事の状況は家族を担えるものになるか』
質問者;彼は、若くして会社を経営しています。
目下気になっていることは故郷の祖父母の健康状態で、彼は仕事で成功し故郷の家族を担っていきたいと考えています。
その前提条件のもと、占的を『2年後私の仕事の状況は家族を担っていけるものになるだろうか』として、占いました。
目下気になっていることは故郷の祖父母の健康状態で、彼は仕事で成功し故郷の家族を担っていきたいと考えています。
その前提条件のもと、占的を『2年後私の仕事の状況は家族を担っていけるものになるだろうか』として、占いました。
顕されたカードは①皇帝、②太陽、③力逆、④法皇、⑤運命の輪逆、⑥裁判の女神逆、⑦デス逆、⑧恋人、⑨審判、⑩マジシャン逆
でした。
彼は、過去に不運に見舞われ挫折を味わいながら(⑤)、強い意思と信念の元、そこに埋没することなく実力で自らの力によって会社を興し、目的意識を強く持って順調な状態にあります。仕事好きで責任感も強く現時点でひとつの成功をおさめています(①)。彼自身が気づいていないか、表面化していないながら、彼の潜在的なポテンシャルとして『導く力』を持っていますし、『道徳性、社会性』を備えています。また同時に、「皇帝」たり得ている彼に『学識や経験に富んだ指導者』がいることが示されました(④)。
このまま、時に任せた場合の;彼が「皇帝」のままでいけば、1年後の近未来の状況は、「裁判の女神逆」;『自分の資質が正当に評価されない』状態が心配されます。同時に、経済面での不安も示されてしまいました(⑥)。また、現時点での不安要素としても、「力逆」;『スタミナ不足』『弱気になる』或いは『力(権力)にものをいわせる』という状態・・・現状のままで仕事を進めて行けば、心身が疲れてしまう様子が懸念されてしまいます(③)。
ここまででいえることは、やはり「皇帝」というカードは、容易に逆転してしまうものという、カードの性質です。(逆に示されてもその強弱はカードによって違うということです)
ここで注目したいのは、②のキーカード;「太陽」です。私のリーディングは、西洋占星術を基本にしているので、その場合「太陽」のカードは『彼の自然体』を意味します。彼が自身に与えられている光の当たる性質を自覚していくことで・・・また、単にカードの象意から考察すれば、『健康』に気を遣うことによって、或いは『自分自身に素直になり』『自分の明るい面を認めて自信を持つ』『前向きな解決策を求める』ことによって、「皇帝」を「皇帝逆」;『傲慢』『行動力不足』『弱さの露見』といった状態にしないで済むというメッセージでもあります。
リーディングに戻ります。
さて、この問題に対する彼自身、彼の姿勢は「デス逆」で示されます。『立ち直る』『方向転換する』『新たなスタート』という意味を持つこのカードの状態は、彼が”将来的に家族を担う”という目的について、簡単には諦めない意志の強さを持っていることを顕しています(⑦)。そう、⑥の状態・・に至ってしまったとしても、彼は復活のチャンスを手にするでしょう。彼自身の不屈の精神に拠って。
そして、問題(占的)を取り巻く外部要因として挙げられたのは「恋人」です。ロマンスのカードであると同時に人間関係を顕すこのカード、彼のこの問題に『協力者が在る』と読みます。また、⑥以降、彼が周囲からの『情報をうまく掴み』『よりよい選択をしていける』ことをも示しているようです(⑧)。
そして⑨、彼がこの問題において継続的に願うことであり、彼自身の問題そのものへの能力として顕された「審判」は、『成果を得られる』よいカードでありながらものごとを達成するためには大変な道程があることを示す奇跡のカードです。占的に合った象意を拾えば『家族の絆』を示すものです。彼は、家族を自らが担っていくことについて、過去の挫折も含め⑥に示された不本意な近未来も含め、真剣に考えていかれるのでしょう。であれば、2年後以降に、大きな実り;達成が期待できると私は読みます。
⑩の最終カードは「マジシャン逆」でした。占断としては『家族を担うということについては2年後では経験不足の為に結果が出せない』『目的に到達するには未だ不安定さがある』ということにはなってしまい、『コミュニケーション上のトラブル』をも暗示するので、彼とご家族の間の意思疎通がうまくはかれないことを示したものでもあるのでしょう。細かいことを言えば、『うまい話;詐欺に注意』ともいえます。しかし、リーディングは最終カードを重要視しすぎるのは禁物です。今回の展開は何といっても流れがいいです。(もうひとつ、付け加えるならば、「マジシャン逆」という状態が2年後に顕在化したとしても、それほどに悪い状態ではなく、⑨「審判」に拠り更なる未来には報われることも約束されていると思われます)
リーディングにおいて、私が常に信じることは〈未来のカードは変えられる〉ということであり、〈未来のカードは使うもの〉ということです。
全体のカード展開を眺めれば、最終カードを逆転させる(またはより良いカードに置き換える)方法が見えてきます。
やはり、重要なのは、⑤「法皇」と②「太陽」だろうと思います。
「法皇」が問いかけるのは、‟日常と精神をあなたはどう結び付けるのだろう?” ということであり、「太陽」が問いかけるのは、‟あなたを照らす光はなんだろう?” ということです。「皇帝」が意味するところの現実は大切ですが、彼はともすれば目的達成の為にしゃにむになり過ぎて周囲との摩擦を生みそうです。ここで、彼は本質的に知っている;素直さや人に頼られたり頼ったりする信頼関係を大切にしていくならば、2年後に示された最終カードを覆すことができるでしょう。
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