和の色

東京で開花宣言が出た昨日、多摩のキャンパスで女子学生の袴姿が美しく見とれてしまいました。
（女の子って、もう女の子ってだけで親孝行なんじゃないか、と男子しかいない私は羨ましく眺めました）

〇十年前の私の頃には矢絣が主流でしたが、着物の柄、袴の色との組み合わせも多様で飽きませんでした。深紫から浅紫のグラデーションや、濃紺に臙脂、翠色っていうのかな・・深い緑、芥子・・・袴の色に個性が出ます。なかでも素敵だったのは、野暮ったくなってしまいそうな鈍色；深いグレーを背の高いお嬢さんがきりっと着こなしていて。
和の色は魅力的です。

式の後に、人数によっては食事でもご馳走しようかと思い、式を早々に抜けてきた私はおにーさんからの連絡を待っていました。
生協を覗いたり、馬術部なのか馬がいるのを眺めたり、小さな丘や林の中に鳥の巣を探したりで、結構待たされた時間をそれなりに過ごしていましたが、
学部ごとの式が終わって出てくる袴姿を飽きることなく見ていました。

結局、友人同士で飲みに行くというので、
（まあ気を遣いながらの物言いだったしね）
（一応嫌がらずに私と一緒に写真におさまってもくれたしね）
（親付きじゃ嫌だよねとも理解するので）
ちょっとカッコつけたくなった私は彼にカンパして、学食のカレー270円を堪能して帰りました。
（学部と学科を混同していたので「あなた〇学部だったのねー」という間抜けな発言に彼の友人たちの失笑をかいました--;;）