リーディングケース『アプローチする場合、待つ場合』

彼は外国人でもあるからか、1度目のデートでとても積極的にアピールしてきました。彼女は彼のことを「いいな」と思っていたからこそデートしたのですが、猛アプローチにひいてしまいました。また、彼には元妻と今も同居中という事情もあるため、彼女は「元妻とは家の都合での同居以外のものはなく、プラトニックだ」という言葉も信じきれずにはいたのです。

ふたりの気持ちやこの恋の現況、そして今後のことも占いましたが、その先、彼女からアプローチすべきなのかとも問われ、二者択一のスプレッドを展開しました。

ポジション1（選択の際の質問者自身）吊るし人
ポジション2（選択肢Aの場合の現状）裁判の女神逆
ポジション3（選択肢Bの場合の現状）太陽
ポジション4（選択肢Aの場合の結果）女帝
ポジション5（選択肢Bの場合の結果）女教皇

一般に紹介されている「二者択一」は、カード5枚をV字に並べて占断します。私の場合は、その先の未来の暗示として更に2枚のカードを補うことがあります。選択の為にカードをひくのに、A,Bの判断がつきにくいこともよくあるからです。より深くカードを読むためにカードを追加していく、というテクニックはスプレッドを使いこなすのに有益です。

ポジション6（近未来）月逆
ポジション7（未来）世界

さて、リーディングしていきましょう。
彼女は、自分からアプローチすることについては懐疑的・・というか成り行きに任せたい、自分からは動かない様子が既にあります。
Aを決めた場合には、彼の婚姻関係（法的には離婚は成立しているのですが）が気になり、彼女自身が彼から正当なパートナーとして認められていないのにアプローチするのは悩ましい心境に陥りそうです。
一方、Bを選択するなら（関係性の選択を彼に任せて時を待つなら）、彼との友人関係を堂々と続けることができそうです。

そこで結果を見比べるなら、同じ女性を象徴するカードである「女帝」と「女教皇」。
ですが、この女性たちは明らかにタイプが違います。
Aの結果である「女帝」は、彼にとっての『スキン̪シップを伴う』『親密な女性』『彼女』になり得ることを示し、Bの結果である「女教皇」は、彼にとっての『親しい女友達』ではあるがその愛情は『冷静』で『プラトニック』なものであることを示します。

更に、未来のカードを見れば、「月逆」；『曖昧な関係をはっきりさせていく』、『不安が徐々に解消される』近未来が訪れ、
そして未来では「世界」；『結婚』もあり得る『素晴らしい恋愛関係』が顕れています。私は、ふたりには、結婚の縁もある未来が開けています　と読みます。

であれば、彼女からアプローチをするほうが、近未来の「月逆」をショートカットすることも可能だと思えてきます。

その後、彼女は「勇気を出してアプローチしてみます」というメッセージをくれました。