過去の恋part8・・ふたつめの過去その3;この恋で得たもの
*今回のケースは過去の恋愛関係を占ったものです
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今からは、過去の時点ではありますが、ポジション5;直近の未来に「裁判の女神」が出ています。
カード全体を眺めてみると、これは質問者である彼女にではなく、彼のお仕事の状態として示されたカードのように思われます。
彼の社会的立場が安定していく様子を示したものと考えます。
ここで、ふたりには依然としてパートナーシップを結ぶことが望める環境下にあるのです。
ポジション6には「マジシャンR」+「女帝」。
微笑みを浮かべて玉座にゆったりと座る、愛と思いやりの象徴である「女帝」。彼が彼女を受け止める姿勢であることを示しています。ただ、玉座に座る「女帝」はどうしても”受け身”のカード。彼からの積極性は望めません。
そして、ポジション6のメインカード;彼女に起こる状態予想として「マジシャンR」が選ばれてしまいました。
水星が支配するコミュニケーションに関わるカードであり、テクニック・技術とも深いかかわりを持ちます。
”方法が必要”ということでもあります。それゆえ、。「マジシャン」は始まりの暗示ですが、up来尾で顕されても『始めなければ始まらない』ということも含有しています。
それがリバースですと、『(始めることを)迷う』といった、優柔不断な状態を指します。特に連絡を躊躇う状態といえます。
最終ポジション、メインカードは「隠者」です。
ひとつめの展開で彼女の深層心理を顕したカードです。彼に背を向けています。
『心に秘めた恋』『プラトニックラブ』をその象意として持つ「隠者」は、アップライトであっても”孤独”のカード。(リバースではないので、”孤立”ではなく”孤高”です)
大変精神性の高いカードで、自己の内面に入ってゆき、哲学する姿勢を意味します。
ひととして成長できるカードです。(”孤独”こそがひとを成長させることはひとつの真理ですから)
彼女は、彼への連絡しきれない自分を認め、静かにこの恋を自らの心にしまうのでしょう。
サブカードは「戦車R」です。意味するところは『暴走or停止』で、この場合カードの流れから「デス」と共通する『停止』の意味合いで示されたものでしょう。彼は停まってしまいます。その手前に、彼女からアクションがない「マジシャンR」があるために、彼からは積極性を以て彼女にアクションを起こすことができないのです。
「戦車R」を俯瞰視して少々深読みをすれば、彼は彼女の理想的男性像足り得なかった ともいえるのかもしれません。
このふたつの展開から感じるのは、
彼女の奥ゆかしすぎるところが、この恋の発展に歯止めをかけてしまったのだなということです。
とても、切ないですが、
ふたつめの展開が「隠者」で回収されていることを考えれば、彼女がこの恋を通じて自らの魂の成長を得たともいえるのだと思います。
彼女はこの恋から学んだことを、きっと次の恋に活かせるはずです。
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