羊が一匹・・
とぼけた表情のヒツジのオブジェ。可愛いですね。
眠れぬ夜にヒツジを数えていて、もう眠れそうかも・・・
なんてときにこのコが来たら遊んでしまいたくなりそうな。
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もう〇十年前のことですけれど、次男出産のときにホルモンバランスが崩れてしまい、
不眠症症状が出ました。
当時は”心療内科”などあまり一般的ではなく、精神疾患について多くの偏見があったように思います。
おかげさまで私は、周囲の人たちの愛情に支えられ、信頼できるドクターとの出会いも経て、
なんとか自分の心の問題と向き合うことができました。
それでも、信頼関係を築けるドクターに出会うまでは、色々な医療機関をめぐりました。
軽い入眠剤から、しっかり効いて翌朝いや、翌昼くらいまでぼーっとしちゃうような強いものまで
飲んだ経験があります。
処方された薬をきちんと飲むのも、大切なことなのですが、
今ではそれもわかっているのですが、
当時、私を心配してくれる人のなかには、「睡眠薬は癖になるんじゃないか」という意見もあって、
服用するのに後ろめたい想いをしたり、
はたまた無理矢理我慢しようと苦しむこともありましたっけ。
(睡眠薬を敢えて持たずに旅行へ行き、自然の中で眠れるようにと姉が提案してくれて)
(睡眠薬がないことでパニック状態になったという、苦い過去も・・・・)
(お姉ちゃんごめんなさい)
当時の自分になんて感謝の足りないやつだったんだ、との反省を込めての告白ですが。
すごーく悲観的になってしまったとき、
この世界から消え去りたい なんていう想いで、多く飲みすぎてしまったこともあります。
その薬は軽い種類のものでしたから、幸いにして大事に至らずでしたけれども。
今でも、ふと思い出すと、感謝のない、傲慢な自分に腹が立ちます。
薬が処方されなくなってからも、眠れない夜は訪れました。
それでも、眠れなくても身体を横たえているだけで身体は休まることを認識し。
2日間も眠れなければ、3日目には眠れるはず。
それを頭に叩き込んだら、気持ちは徐々に安らぎました。
気持ちが柔らかくなると、辛くて辛くてひとりだけこの世界に取り残されているような想いは、
間違いだったことに気づきました。周りの人たちの暖かさが身に沁みて、
自分の辛さしか考えていなかった母親でも求めてくれている子どもたちに感謝をして・・・・
私は暗い時代から抜け出すことができました。
・・・・それからずいぶん経ちましたが、今でもふと眠れぬ夜には、羊を数えることがあります。
うっとりした気分で。
睡眠薬飲んだことある?
- ある
- ない
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