春の勢い

ブログネタ：好きな季節の変わり目 参加中

（春よこいネタばかりですが・・・）

そのせいか、季節が変わりゆくさまには、四季いずれにも情緒を感じます。

それでも、冬から春への移り変わりが最も劇的でしょうか。

ゆっくりと、静かに、準備を始めていた生物、植物がいっせいに目を覚ます。そんな気がします。

まだ寒さ厳しい日々に、梅は綻び始め、木々には若い緑が点として表れる。

東風が吹き、暖かい空気に変わっていきます。

気づけば、野で川辺で小さな草花が開き、それは絨毯のように拡がってく。やがて白い炎のようなこぶしは匂う妖しさで輝いて。冬のあいだ、ベールがかけられたようにくすんでいた景色に、いっせいに色がつき、香ります。

春の勢いは色だけでなく、匂いと音を伴います。漂う花の香り、そして鳥の囀りや、川の流れの音。ぴんと張り詰めていた冬の音は、氷が溶けるようにさらさらと解けます。

春への移り変わりがドラマチックなのは、生命が淘汰されて繋がってゆく、それを自然界に見られるからなのかも…

西洋占星術では、一年の始まりが春分点です。別れあり出会いありのこの季節から、また一年を重ねる、わくわくする気持ちになります。