Ⅸ.隠者 リバース
リバースに示されるカードは、どんなカードもアップライトの象意を持ちます。
カード本来の意味が巧く活かされていないとき、リバースに示されて、
私たちに”警告”をくれるのです。
リバースのカードが選ばれたときに、
なぜこのカードが出てきたのか、受け止め考えてみることで
問題は解決のヒントを得ることでしょう。
かかる問題で、彼自身は「隠者R」で顕されていました。
スプレッドはケルティッククロス、ポジションは7枚目です。
「隠者」は、『隠れる者』ではなく、『隠れた道を探す者』、『探究者』です。
真理を追究する姿勢と深い思索性を持ちます。
ですが、描かれた絵のイメージのように、スタートするような行動的なところから離れ、自己を見つめる哲学的な印象を持ちます。
それゆえ孤独のカードでもあり、孤独こそが内面を成長させるときともいえます。
暗い崖にランタンを捧げ持つ姿からは、
孤独の闇に差し込む光を見つめ、熟慮と創造性に富む内面の充実を図ろうとする、
深い計画性を感じます。
リバースに示されたということは、
彼は本来、堅実で慎重な美点を持っているのに、
かかる問題に於いて、それを解決する知識も智慧も持ち合わせているのに、
うまく引き出せていないのではないでしょうか。
内面を見つめ過ぎて、自責・・・コンプレックスを抱えてしまい、
ひいては他責へも転じてしまいそうでもあります。
受けた助言が適切でないと感じたなら、
ひとりの時間を持ってじっくりと行く道を照らしだそうとしてみませんか。
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