不倫を超えてpart2・・彼側のカード

今回のケースは、リーディングケースにご応募いただいたものです。
Nanaseさま 占日時 20170716
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まず、彼の心境を示すポジションから読んでいきましょう。
深層心理に「皇帝」、顕在意識に「悪魔R」です。
 
「皇帝」は”夫となる彼氏”という意味で顕されています。
「皇帝」は、女性にとっての男性性であり、且つリーダーのカードです。
家の長、と書いて古い言葉ですが夫のことですよね。
 
また、『王様』という象意から派生して『征服、統治』といった意味を持ちます。
男性が女性に持つ『征服』とは、『性衝動』のことです。
ですが、責任あるこのカードでの『性衝動』は、決して身体目当てということではありません。
 
既婚男性の場合、自分が結婚していることを言い訳にしたい場合には
このカードはリバースで出るでしょう。それなのに、彼はこれをアップライトで持っている。
 
また、顕在意識に示された「悪魔R」はこのカードだけに着目して
不倫関係の二人という状況を照応させると、
”通常ならば” 『不倫は潮時』と考えている と解釈すべきです。
 
ですが、今回はそう解釈しません。それは後述します。
 
「悪魔」の絵は、山羊の姿の悪魔に、人間の男女が鎖でできた頭よりも緩い首輪で繋がれています。
『束縛』を第一義とし、『苦痛と快楽』の象徴です。
また、閉じられた空間時間の中での『パーティ;非日常』を顕します。
(悪魔のモデルとなった、農耕の神;パンは、パーティ好きで知られています)
 
『不倫成就』を意味する「悪魔」。
このカードがリバースなると・・・頭よりも大きな首輪はするりと下に抜け落ちます。
『目覚め』を意味するところから、
ということになりますね。
 
ところが、ベースには「皇帝」のカードが出ています。
その為に不倫関係から脱却したいのだ と解釈できます。
 
それが現実的に遂行できていくかどうかは別にして、
彼の言う、Nanaseさんと結婚したいのだ、という言葉は、本心から出ているものでしょう。
 
この解釈は、彼の心境を示す2枚のカードからだけ行ったものではありません。
(ポジション1、4も絡めています)
 
さて、そんな心を持つ彼ですが、では彼の状態、Nanaseさんへの姿勢はどうでしょうか。
「世界R」;『マンネリ化』という象意です。
という、『片思い』状態です。
 
彼の背景には、Nanaseさんからも補足情報でいただけたように、
ヒステリックで情緒不安定な女性性が示されています。
奥様が、彼を疑い、奥様と彼が緊張した関係性にあることがみてとれます。
ただ、彼の奥様への姿勢も「世界R」で示されるので、
彼は、わがままで嫉妬深い妻に対し、なんとなくやり過ごしているといえます。
 
このとき、「世界R」は『退屈』『やり過ごす』という意味が持たされています。
また、「世界」は結婚のカードの内の1枚ですから、
『完全なる』家族としてはどうも欠けているけれど、まだやり残していることがある という意味もこめられているのでしょう。
「世界」は、『完全』『到達』が第一義ですから、彼の状態がもし、このアップライトで示されれば、
家族を卒業する目途が立った状態といえてしまいます。
 
Nanaseさんからの情報によれば、彼はまだ2年は離婚できないとのことでしたからね。
彼の心と姿勢(外界に出ている”表現”)が多少ずれていることがわかります。
 
彼の言葉は、その本心から出たものです。
ただ、七瀬さんとの結婚を真剣考えているからといえ、現実問題として離婚をスムーズに進められる状況下にはない、ということです。
 
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李々佳・・縷々綿々

占い師:李々佳のあれこれ雑記・・・ どこへいくかわからない散漫な話ですが、目に留めていただけたら嬉しいです。 「リーディングケース」では今までの実占例をご覧になれます。

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