ⅩⅧ.月/カード徒然

「月」はメジャーアルカナ22枚の中で人物像のない例外的なカードです。(絵柄右上部の人物に見えるもの、その中は空洞なのです)


描かれた月の顔は憂いを含み、自らもぞもぞとザリガニが顔を出して犬が遠吠えをしている・・・イメージは茫洋としています。『曖昧さ』『欺瞞』『はっきりしない危険』を示し、心霊現象、霊魂との交流を意味します。具象ではない部分を示します。『ミステリー』ですね。


このカードが顕されたとき、正逆の状態に共通して受け取るべきメッセージは

時を待て


夜の闇の象徴としてこのカードは出てきます。人為的なものが介在しない・・明けない夜はありませんから、例えばアップライトに示されてもそれはやがてリバースになるはずです。リバースになれば(=カードを動画化して考えます)、それは『夜明けの状態』を顕すのです。


ぼんやりと周囲に光がさして夜の闇に沈んでいたものは輪郭をあらわしはじめます。まやかしの恋だったのかとわかってしまうこともあれば、何を考えているのかわからなかった相手の真意に気づくこともあるでしょう。『不安』を掻き立てていた『正体』が『やがて自明と』なるでしょう。


『不安』の渦中にあるのか闇から抜け出しつつあるのかを正逆が示します。アップライトで出た時は、不安に飲み込まれないように意識を持ちつつ、時期を待ちましょう。




李々佳・・縷々綿々

占い師:李々佳のあれこれ雑記・・・ どこへいくかわからない散漫な話ですが、目に留めていただけたら嬉しいです。 「リーディングケース」では今までの実占例をご覧になれます。

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