彼はどう思っているの?part5・・彼女の持つカード

リーディングケースにご応募いただいたものです。

ゆかさま 占日時2020/12/04

彼は『ゆかさんとの結婚のためにも』よい転職をしたい、決めたいのですが、それがまだ彼がよしとするところへ至っていないので、『結婚のためにも』というそもそもの動機をゆかさんに言わずにいる・・敢えて言わないのではなく、言うこと自体がゆかさんにとって大事なのにそこに想いが至らずにいるのでしょう。


では、ゆかさんの心境と状況をみていきましょう。ゆかさんの状況としてポジション4;「フールR」、心境を示すポジション2には顕在意識に「恋人R」、深層心理として「裁判の女神」が選ばれていますね。


「裁判の女神」は結婚のカードのうちの1枚です。天秤座と関わるもので、描かれた女神の手には天秤があります。このカードを持つほうが『裁判官』足り得ています。社会性のあるカードですから、社会の最小単位である夫婦となるのに、相手(彼)のことを自分にとって釣り合う、相応しいと判断している、という解釈になります。


このカードの第一義は『厳しさと高次元の愛』です。『ルール』『公正さ』を厳しく吟味する姿勢を持ち、ゆかさんは彼にご自身のパートナーとして合格点をあげています。「裁判の女神」は社会性承認を意味するもので、ゆかさんは彼のことを自分のパートナーとして認め、社会にふたりを認めてほしいという信念があるのです。このカードが持つ『厳しさ』ということを考慮するとき、ゆかさんはご自身にも普段厳しいハードルを課す方でもあるのだろうなと思われます。


「恋人」は『愛主体の結婚』つまりセレモニーがなくともという結婚状態を指し、『同棲』という象意を持ちます。「恋人」はロマンスのカードであると同時に恋をすることは選ぶことでもありますから『選択/チョイス』のカードでもあります。絵を見ると、男性と女性がそれぞれの道を歩いてきて道がひとつになるところで出会っているシーンが描かれています。リバースになると、カードリーダーから見て道は二手に分かれる図になってしまいます。


恋愛シーンでこのカードを解釈すれば『楽しさ』『燃える愛情』『自由恋愛』と意味を拾えて、また先述した『同棲』・・『親の承諾を得ぬ結婚』という意味があります。もちろん、反対されているわけもないのですが、現段階においてきちんと親;社会の承諾を得たいからリバースになって出てきたのです。「恋人R」には『他人の干渉』という象意もあり、ゆかさんはその深層心理『裁判の女神』を併せて考えると、ゆかさんがご依頼文の通りに、同棲は楽しいけれどあくまで結婚前提でなければ、この道を歩き続けていいのだろうか、と迷ってしまう心境を持っているといえます。


ポジション4には「フールR」ですね。Ⅰ番の「マジシャン」からタロットカードの旅が始まり、ⅩⅩⅠ番の「世界」で終わる、22枚目に置かれるのがこの「フール」、“世界の外側”のカードです。新しい世界にジャンプするジャンパーを象徴します。こういったところから『移動/異動』を伴うカードで、就職/転職/引っ越しにベストカードです。


ここで「世界」は結婚のカードのうちの1枚でもありますが『卒業』を第一義とするもの、『完成/到達』のカードです。ある『卒業』があって、新しい世界に飛び出す「フール」となり、そしてⅠ番の「マジシャン」に戻って『新しいスタート』を切る、次のサイクル、次のフェーズに進むのです。ゆかさんの場合に照応させると、ゆかさんは彼との恋人時代を、且つ娘時代を『卒業』し、「フール」によって『引っ越し』して、「マジシャン」によって夫婦生活、且つ結婚した人生を『始める』、まさにその局面に来ているのですが、ここで「フール」がリバースなのは、『卒業』のセレモニーたる「世界」による『結婚』が先になってしまったからです。


つまり、「フールR」は飛び出そうとして飛び出しきれていない、自分自身の状況が『どっちつかず』のように捉えてしまっているのでしょう。周囲の要素を示すポジションですから、もしかしたら友人知人に言った本人は深い意味なくとも「それで、結婚はするの?」などと聞かれてしまったのかもしれませんね。若しくはそういう風に思われやしないかゆかさんが心配されているのかも。この解釈は「恋人R」(;『他人の干渉』)がスプレッドの中に出ているからです。


「フールR」をもっと深読みすれば、彼との結婚があるなしによってゆかさんは今のご自身の仕事をどうしようか(続けようか転職しようかはたまた辞めようか)といったことにも思いが及んでいるとも考えられます。

李々佳・・縷々綿々

占い師:李々佳のあれこれ雑記・・・ どこへいくかわからない散漫な話ですが、目に留めていただけたら嬉しいです。 「リーディングケース」では今までの実占例をご覧になれます。

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